転職エージェントって実際どう?スキル無し30代男の体験談(営業・事務職)


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特別な資格や経験がない私ですが、転職エージェントを利用し内定をもらいました。

しかも30代になってから。

もちろん、転職エージェント以外にもアンテナを広く張りました。転職情報サイト、ハローワークも同時並行でやってました。

「とにかく、やれることは全てやってみる」

私は年齢も30代。培ったスキルはルート営業のみ。特に成績が良いわけでもなかった。

とにかく、今の会社から抜けだしたかった。営業ツライ。

どちらかというと「後ろ向きな転職」です。

もっとスキルを高めたい、年収を上げたいという人とは違います。

私と同じように、「少しでも採用する確率を上げたい」と考えている方の、参考になればと思います。

1.転職エージェントとは、そもそもどういうもの?

「転職エージェントが存在している意味が、今ひとつわからない・・」

私がはじめ、転職エージェントを知った時はこんなイメージでした。

転職エージェントは、転職の相談に乗りつつ、求人を紹介してくれるところ。

実際に担当者に会って、面談をしながらマッチする会社を紹介してもらいます。

利用する私たちは無料。企業から報酬をもらうので、お金は必要ない。

「どうしてわざわざ、企業は転職エージェントにお願いするのだろう」。

当然こんな疑問がわいてきました。転職サイトにでも求人を乗せる方が、広告費は抑えられますし。

理由は2つです。

①「転職サイトに掲載すると、管理コストがかかる。意外にお金もかかる。」

②「求人を出していることを、他の企業に知られたくない」

転職サイトに掲載すると、管理コストがかかる。意外にお金もかかる。

「転職サイトで求人広告を出すと、応募者の”選考にかかる手間がかかります。

もちろん転職サイトなどで求人広告を出せば、たくさんの応募が来ます。

その反面、『たくさんの応募に対応するコスト』というのが当然かかります。

問い合わせ対応、書類選考、面接の日程調整。

企業の人事担当者は、これだけを行っているわけではありません。だから多忙なのです。

少なくとも応募者への対応を、転職エージェントに肩代わりしてもらうのです。

もちろん、このコストは「お金が動かない」コスト。さらにプラスして、求人広告の掲載費もかかります。

掲載する転職サイト、掲載規模にもよりますが「1週間で数十万」という掲載費用がかかるのです。

これで無事、決まる人がいればいいのですが・・

せっかく内定を出しても、辞退されたり。そもそも良い人材がいないと「一からやり直し」。

決まるまで、転職サイトに掲載し続ける。

すぐ決まれば安いかもしれませんが、長引くほどお金がかかる。

転職エージェントですと、成功報酬型。ただし年収の20~25%が相場と言われています。

転職サイトより高いですが、掲載期間によっては、一概に求人広告より割高とは言えないのです。

転職エージェントに乗る会社はちょっと敷居が高く、「選ばれたスペシャリスト」を募集するイメージがあるかもしれません。

実際はそこまで敷居があるものではなく、求人活動の一つとして使われているもの。

だから私のように「キャリア的に大丈夫なのか?」という人でも、どんどん登録して活用すべきものなのです。

求人を出していることを、他の企業に知られたくない

採用にかけるコストを抑える以外にも、「同業他社に知られたくない」というのもあります。

求人情報を出すということは、それだけ誰でもチェックできるということになります。

一人でも多くの求職者に見てもらう事で、良い人材が集まりやすくなります。

ですが、ライバル情報に求人情報を見られるリスクにもなります。

よほどの技術力のある企業なら、新しい事業展開をするのに極秘で人を集めたいのはわかります。

ところが。

「別に極秘にしなくてもいいんじゃないの?」という企業でもエージェントに頼んでいます。

経営者によっては、情報もれのリスクを過度に恐れる人がいます(私の前職の社長がそうでした)。

だから、営業や事務系の職種であっても「社長の意向で極秘にしたい」というケースもあるのです。

こうしたケースの場合、天職サイトで探しても出て来ません。

「エージェントでしか知り得ない、お宝企業」ということになるのです。

だから、私たちのように特別なスキルや経験がなくても、あたってみる価値はあるということ。

もちろん、転職サイトやハローワークも同時並行させる。

転職エージェントも使うという「複数展開」として活用するのが良いです。

転職エージェント側のメリットも考える

私たちの側からすると、どんどん活用すべきもの。

タダですし、相談に乗ってくれて企業からの求人も紹介してもらえる。

ただし、こちら側にとって良いことだけではありません。

頭に入れておきたいのは、転職エージェントは”ビジネスとしてやっている”というところ。

NPO法人やハローワークのように、国や自治体から支援を受けて運営しているものではありません。

つまり、「企業からお金をもらわないと、会社が成り立たない」ということ。

どうしても無料だと、「なんでも親身になってくれる」という錯覚を起こしそうになりますので注意を。

転職エージェント側から見ると、私たちの転職を支えるものではないのです。

就職が決まるまで、ずっとサポート・・というものはありません。

マッチングする企業が無い場合、エージェントから音沙汰無しで終わります。

「少しでもお客様(依頼企業)が満足する人材を、提供して喜んでもらう」というのが転職エージェント。

「転職エージェントに頼っておけば、良いところを見つけてくれる」ことは、ないのです。

転職エージェントに頼めば転職が決まる、という受け身の姿勢では肩すかしをくらいますよ。

あくまで「いくつかある転職手段の中の一つ」。

3.実際にエージェントを使った体験談

「転職エージェントは、ドライ。でも最低限の人間味はもっている」。

これは実際に私が転職エージェントを受けて、感じたことです。

実際の流れについて、体験したことをお話します。

まずはサイト経由で、転職エージェントに登録します。

私が登録したのは『リクルートエージェント
』と『DODA』。理由は、大手の方が豊富な案件を持ってそうだから。

まずは必要事項を記入して、あとは先方からの連絡を待ちます。

記入事項はそれほどめんどくさいものではないです。

連絡先・学歴・職務経歴・希望条件(自由記入)などです。希望条件は、細かく書いた方が良いと思い詳細を書きました。

メールか電話かのいずれかで、先方の担当者より連絡が来ます。

私の場合は、メールで「カウンセリングを受けに会社に来て下さい」という連絡がきました。

在職中だったので、仕事終わりの時間でも対応してくれたのはありがたかったです。

1社は夜19時半から、もう1社は土曜日の午前中にアポを取り、転職エージェントの支社にいきました。

当然、不安はありました。

「面接みたいに、しっかり準備しておかないとダメなのだろうか?」

「私の経歴では、お話にならないと怒られはしないだろうか?」

「無理矢理、変な仕事を紹介されたり、面接を受けさせることはないか?」

そこまで堅苦しいものではなかった

いざ、約束の時間に転職エージェントに訪問。妙な緊張感があり、面接にきているような気持ちになりました。

転職エージェントの会社の応接室のようなところに通されて、1対1の面談になります。

事前に用意したのは、履歴書と職務経歴書。あとは「自分が伝えたいこと、確認したいこと」をメモっておきました。

「もっとリラックスしていただいて良いですよ。面接ではないので、採用とは関係ありませんから」

緊張しているのを、ほぐしてくれる担当の方の言葉。あ、もっとざっくばらんで良いんだと思いました。

某社で担当して下さったのは、Sさんという女性の方です。ニコニコして穏やかそうな第一印象でした。

今までやってきた仕事の内容や、これからどういう仕事につきたいのかの希望を伝えました。

穏やかそうな外見や言葉遣いとは裏腹に、交わす言葉の内容はなかなか手厳しいものがありました。

私はずっと営業をしていたのですが、事務職へのシフトチェンジができるのかという無謀な相談。

Sさん「今までのあなたのキャリアを生かせないのは、もったいないですよ。当社としては営業系の求人をオススメします。」

たしかに正論なのですが・・ただここは、正直に話した方がいいと思い。

私「営業の仕事に行き詰まりを感じてます。性格的にも向いていないというのを痛感して・・」

Sさん「うーん。私は○○さんと面談した限りでは、ポテンシャルがありそうな印象を受けますが・・」

Sさん「ただ、現実をお話しますね。○○さんの年齢で事務職ですと、正直厳しいです。大企業だと一から育てますし、経験がない転職者はまずとりません。」

私「でも、どうしても営業から抜けたいのですか・・」

Sさん「どうでしょう、営業の仕事を中心に考えていく。その一方で、大企業ではなく未経験で事務ができる会社がないかをあたってみます」

転職エージェントは、「企業に人材をマッチングさせてナンボ」です。

当然、今の私の市場価値を見極めて、一番高く売れそうなところを提案する。

すごくまっとうな考えではあります。

ただその一方で、私の希望も一応くみ取ってくれるのはありがたかったです。

ビジネスとしてドライに判断される一方で、少しの人情を持つ、という印象でした。

この「人情」という部分ですが、これは担当者に左右される部分かもしれません。

なぜなら、同じような相談をもう1社にした際には、「営業以外の紹介はお受けできません、もう一度考えて下さい」と言い切られたからです。

転職エージェントは甘くない。ただ、担当者によってはこちらの気持ちもくみとってくれる、といった所でしょうか。

あとは、「無理矢理でも企業に紹介させて、利益を出そう」という考えは持っていないです。

その気になれば、適当な会社をいくつか受けさせてどこか1社にひっかかれば、それが転職エージェントの利益になりますからね。

そうした「無理強い」は一切無い

“受けたくないなら受けなくて良い”というスタンスです。

下手に人材を紹介しても、すぐに辞めてしまうのであれば企業側からクレームが入るでしょうし。

入社○年以内に辞めたら、エージェントへの報酬は減額という契約の場合もあるようです。

強引に「転職エージェントの売上げをあげるために利用される」ということはありません。

1社を受けて、内定するまで

両方のエージェントとも、面談時に求人案件を何件か紹介されました。

向こうも効率よく仕事をするために、面談前にあらかじめ準備しているのですね。

ずっと私が営業をしてきたということで、営業に関する求人ばかりでした。

営業をこれ以上やりたくはなかったので、お断りしました。

いずれのエージェントも、事務系の募集があれば後日連絡をいただく、という形でその場は解散。

面談時間はともに1時間ほど。

「やっぱ、事務職は無理なのかな・・」とあきらめかけていたのですが。

エージェントより「希望に合いそうな所が見つかりましたので、いかがでしょうか?」というメールがきました。

メールの中身を見てみると、総務系で中小企業の求人がありました。

「これはいいかも」と思い、是非受けたい旨を連絡し、日程調整をしてもらいました。

あとは、直接企業に行って面接を受けました。

経理未経験だったのですが、「簿記2級」という資格があったのと、「何でもこなしてくれる人」という先方の希望。

「何でもできます!」と回答し内定を得ました。

ダメもとで転職エージェントに相談しましたが、見事に花が開きました。

4.利用してわかったメリット

「自分の市場価値がどうなのかを、知ることができる。」

「転職エージェントならではの、お宝求人に出くわすことができる」

私がエージェントを利用して感じた良さは、この2つです。

第三者から見た、自分の評価ってわかっているようでわからないもの。

エージェントでは、口調は柔らかいですが現実をしっかり指摘してくれます。

自分を客観的に見るよい機会になったのは、たしかです。

あとは、エージェントにしか持っていない求人に巡り会えたということ。

運の要素もとりあえずありますが、ハローワークではなかなか見つけることができなかった「総務関係の求人」というのを紹介してもらえました。

資格や経験が不充分だからといって、あきらめてはいけない

「優秀でなくても転職エージェントで内定をもらえます」。

なぜならたいしたスキルもない私が、受かったのですから。

もちろん、キャリアアップ目的の人もいるでしょうが、私のようなケースもあるわけです。

後日、内定をもらった会社の上司から言われたことがあります。

「資格や学歴もあるけれど、決め手は30代の社会経験を積んだ人が良かった。」

「あとは粘り強く色々な業務をこなす気持ちがある人が欲しかった。」

必ずしも、キャリアを積み上げていなくても、企業が求めている人材は多様だということ。

どこかで自分を必要としてくれる会社が、必ずある。

そのためには、「転職エージェントでもハローワークでも良い。出来る限りの出会いを増やす。」

これに尽きると思います。

▼▼私が利用したところはDODA▼▼


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