仕事ができない自分がもどかしいし情けない・・仕事を辞めたいくらい悩んでいる。
全然思うように仕事がこなせず怒られたり。会社に居づらさを感じている人もいるかもしれません。
でも、自分を責めないで下さい。あなたは十分に頑張っていると思うのです。
もし、いい加減な人間なら、このページを見ることもなかったはずなのです。情報を求めているということは「自分の中で変えたい、なんとかしたい」という思いがあるからこそ。
私も今まで事務や営業の仕事をして、真面目に頑張っているのに要領が悪い・仕事が遅いとひどいものでした。
「向いてないんじゃないか・・」と思い転職もしましたが、やっている仕事の中身は変わっても何も状況が変わらなかったのです。
いろいろ自分なりに試行錯誤したり調べたりして、あることがわかりました。
〇 頑張るポイントがズレている
〇「仕事ができない人」の価値観にはまっている
ということが原因だと気づいたのです。
あなたの”能力がない”から仕事ができないのではなく、「ズレ」を直すこと。
ズレを直すには、「できる人」からコツを学ぶ・盗むのが一番良い方法なのです。
仕事ができない人の「ズレ」とは何なのか、どんな「コツ」を盗めばよいのかについてお話します。
1.頑張っているのに仕事ができない原因
「一生懸命仕事をしているのに、全然仕事が終わらないしこなせない」ということは、よくあります。
よほどの大企業でもない限り、人員的に余裕はないので「1人で1人以上の仕事量をこなす」ことは珍しいことではありません。
ここで、仕事ができないと感じている人にありがちな”ズレ”を3つ挙げたいと思います。
優先順位をつけて、全部やろうとする
仕事を効率よくこなすために、仕事をする前に見通しや段取りをしましょう??
たしかに行き当たりばったりで仕事をすると効率は悪くなります。物事の優先順位をしっかりつけて、優先度の高い順番にこなしていくこと。一見、よさそうに思えますが・・
優先順位をつけるまではいいですが、”全部こなす”ことを前提で考えていませんか?
やるべき仕事は膨大にあります。とてもすべての仕事をこなすことは不可能です。
全部こなすことが前提ではなくて、”優先順位が高いものだけをやり切る、低いものはやらない”とバッサリ捨てるという思い切りが大事なのです。
思い切りというより「勇気」と言えるかもしれませんが。仕事ができる人はその辺の割り切りがうまいのです。
多少怒られようが文句を言われようが、重要でないものはバッサリいく。「催促されたときだけ、やる」でもよいでしょう。
結局「優先順位」ということに縛られすぎて、仕事全体の重要度を同じに考えているところが問題なのです。
時間をかけて仕事をこなそうとする
「今日もこの仕事が残ってしまった。残業するか・・」ということも、よくあることです。
もちろん、納期が迫っていて「今日やらなければならない仕事」というのはあります。ただ、緊急性が低ければ残業してまでやる仕事なのか?というところです。
残業なんてしないで、仕事を放り投げて定時に帰りましょうということではありません。
「就業時間内で、仕事を終わらせる前提」で仕事をしましょう。
はじめから「残業の時間を織り込んで」仕事をしていませんか?その考えでいると無意識にダラダラ仕事をするという習慣ができてしまいます。
「今日が18時が仕事終了だ」と考えて、その時間までに何ができるのか、必要なことを終えて帰るにはどうしたらいいか?を考えるクセをつけるのです。
『限られた時間で何とかする』ことで、『知恵』も生まれますし『仕事を取捨選択するスキル』が培われていくのです。
仕事は「作業量」ではなく「成果」できまる
会社で働いていると、事務処理、お客さん対応、社内の打合せ、企画書作り、雑務などいろいろな業務に追われます。
仕事をたくさんこなしていると、すごく「仕事をした気」になりますが、現実は「作業をたくさんする=評価される」ということにはなりません。
サラリーマンですから、言葉は悪いですが「雇われる、評価される」立場なのです。経営者や上司からの頑張りが評価されてはじめて、その会社での価値が上がるのです。
〇現場仕事であれば、作業効率の改善・品質の改善。
〇営業仕事であれば、数字につながる提案、受注。
〇経理仕事であれば、経営判断につながる数字分析。
目に見える「数字」に直結することもあれば、会社をよりよい方向に導く提案や改善をいかにできるかが、評価の分かれ目になるのです。
2.”仕事のできる人”から学ぶべき「コツ」
まずは、自分が「仕事ができない人にありがちなズレ」にあてはまっていないのか?を振り返ってみることが大事です。
そのうえで、「仕事ができる人」を観察して自分に取り入れていくことで変わっていきます。
私も今までの経験から「職場の上司・先輩・取引先の人」で『この人は仕事できるな』と思える人に何人もあってきました。(企業で働いている以上、当たり前かもしれませんが)
仕事ができる人から学ぶことで、「物事の本質」をつかむことができるのです。
細かい仕事のやり方ではなく、「どういう思考の元に、どう動いているのか?」を考えてみることで「気づき」を得ることができます。
私が感じた「仕事ができる人の特徴」をいくつか紹介したいと思います。
机が汚い
「机は整理整頓されている方が、仕事ができるんじゃないの?」と思うかもしれませんが、違います。
私が「この人できる」と思った人の机は例外なく散らかっていました。
彼らは「整理整頓するという時間は何も生み出さない」ことを知っているのです。
たしかに机が汚いと、必要な書類がどこにいった・・となるかもしれません。ただ、仕事ができる人は「あれがない、これがない」と探しません。
大事な書類だけわかるようにしています。いわば「取捨選択がうまい」のです。
仕事ができない人は、「無駄な時間が圧倒的に多い」という現実に気づくべきです。きれいに整頓する暇があるなら、もっとやるべきことがあるということ。
メンタルが強い
仕事ができる人は「好き嫌い」などの気分で仕事を判断しません。
嫌な人に会う、面倒な交渉があるということも後回しにせず淡々とこなしていきます。
余計な思考をしないのです。必要以上に考えすぎたり、ビビったりしていないのです。
「今、何をすべきか」の一点を見据えて一直線に仕事をしているようなイメージ。
もちろん嫌味を言われたり文句を言われているのを見たことがありますが、まったく意に介さないというか、そんなことを恐れていては仕事にならないという「割り切り」があります。
打たれ強いとも言えます。飄々(ひょうひょう)としているといいますか、何が起こっても深く受け止めず軽く対応しているのです。
仕事ができる人は、総じて「がむしゃらに、あくせく仕事をしていない」ように見えます。
実際は陰で努力しているかもしれませんが、落ち着いていて動じないのです。そうした落ち着きも、「仕事ができそうな人」という好印象を与えているかもしれません。
やる仕事・やらない仕事を明確にしている
仕事ができる人は、自分にとって大事な仕事に専念し、それ以外の仕事は「いい加減」になる傾向があります。
営業で言えば、お客さんとの提案や打ち合わせに一生懸命時間をとる一方で、社内書類は文句を言われるまでやらない。
力を入れるところ、入れないところというのが明確です。そこで怒られる、文句を言われてようやく重い腰を上げるような割り切りなのです。
仕事ができない人は、全部やっておかないとダメという強迫観念にしばられやすいですし、文句を言われることを極端に恐れますが、そこを受け流す図太さが彼らにはあるのです。
3.自分の”ズレ”から抜けだそう
一生懸命がんばっても仕事が終わらないし、周りから「できない人だ」と思われているのは原因があります。
大事なことは、あなたの周りの仕事ができる人の動きをよく観察してみたり、「どうしてなのですか?」と質問してみてください。そこに新たな「気づき」が生まれてくると思います。
・優先順位をつけるよりも、大事でない仕事を切り捨てる勇気
・考えすぎず、恐れすぎず「飄々(ひょうひょう)と仕事をする」というメンタル
「とにかく仕事を早く、たくさん、優先順位をこなす」だけでは評価はされません。残業地獄で仕事もできないという状態では、会社に行くこと自体が辛くなってしまうかもしれません。
あまりご自身のことを責めたりせず、「自分のズレを直す」「できる人から謙虚に学ぶ」ということを意識してみてはいかがでしょうか。
4.転職して一からリセットするのはアリ?
「もう、今の会社ではできない人のレッテルを貼られて辛い」という場合、転職するという選択肢はどうなのでしょうか。
今の職場を移ることで、「新鮮な気持ちで、一から仕事をリセットする」ことも一つです。
ただし、今の職場で「仕事のコツ」や「うまくいかない仕事の考え方、こなしかた」を改善しなければ「同じことを繰り返す」リスクがあると思います。
モチベーションが下がっているかもしれませんが、”がむしゃらに頑張る”という価値観を抜け出すウォーミングアップの場として、もう少し今の職場で頑張ってみることをオススメします。