仕事が向いてないから辞めるべき?大事なのは適性よりも自分の本音

この仕事、私には合っていないからやめたい・・でも「逃げ」ている気がして辞められない・・

社会人になると、思っている以上に辛いことや大変なことがあるかもしれません。

転職3回もしている私がえらそうに言える立場ではないかもしれませんが、経験しているからこそ見えているものもあります。

辞めた方いいのか、我慢して続けるべきなのか、ぐるぐるしている方も多いと思うんです。

よく「簡単に転職すべきではない」「仕事はみんな我慢しながらやっている」なんていう人がいますけど、そんな簡単なものではないと思うんです。

だから、自分を必要以上に責めたり思い悩んだりしてほしくないんです。

どうやったら、今の状況から「前向きに頑張れる人生になれるのか」をあなた自身が考えてほしいのです。仕事を辞める辞めないという手段は、まず置いておきましょう。

1.仕事が向いていないと感じる原因と対処法

そもそも、なぜあなたは今の仕事を「向いていない」と感じたのでしょうか?

●能力的についていけていない

●気持ち的に頑張れない、仕事が嫌だ

●理想と現実にギャップを感じている

●漠然とした違和感を感じている

など、「向いていない」と感じるのには必ず「何らかの理由」があるはずなのです。

やりたい気持ちがあるが、ついていけない

今の仕事を頑張りたい気持ちがあって、それなりに努力しているけど結果が伴っていない場合。

・仕事が遅い
・結果が出ていない
・周りの足を引っ張っている

など「このまま会社にいても、迷惑をかけるんじゃ・・」といたたまれない気持ちになっているかもしれません。

気持ちがあるのなら、まだ頑張れる・工夫できる余地はあります。おそらく今のまま転職しても、つまづいたらすぐに嫌になるクセがついてしまうかもしれないですよ。

■ 仕事についていけない場合の対処法
上司や先輩に相談してみる

意外とあなたは「自分のやり方」に固執する頑固なところがあるかもしれません。柔軟に人の意見を取り入れていくのです。

まずは自分のやり方のどこに問題があるか、経験豊富な先輩に正直に相談してみましょう。

あなたの仕事の進め方の問題点や、足りない部分を指摘してくれるはずです。

恥かしいことでもなんでもなく、自分の現状を話してみて指導を受けるようにしましょう。「自分で考えろ」というような職場であれば、辞めた方が賢明かもしれません。

仕事についていけないのは、その会社の教育姿勢に問題がある可能性も高いのです。

きちんと基本的なことは教えずに「見てならえ」という職場であれば、人が育たないのは当たり前なのです。

期間の区切りをつけて、我慢してみる

職場にいるのが辛くても、まだ今の仕事の経験が浅いのであれば、徐々に慣れてくる可能性があります。

たとえば半年なら半年、一生懸命頑張ってみると区切りをつけてみて、そこでも変わらないようなら職場環境を変えてみるというのも一つの方法です。

ただ「辛い・・どうしよう」と自分を責めているのでは進展しませんし、精神的に辛くなってしまいます。

仕事に納得ができず、もやもやしている

今の会社で、仕事をするモチベーションが下がり切っていませんか?

仕事もうまくいかないし、会社に行くのが苦痛・・という日々を、送っているのかもしれません。

「もっとやりたい仕事があるのに、条件面で選んでしまった」ということはありませんか。

■ もう一度、自分にとって何が一番大事か?と考えてみる

自分の本心に逆らって行動しているとき、人は違和感を覚えたり気力がなくなるものです。

きれいごとではなく、気持ちが入らないのであれば「やりたいこと」をもう一度考えて、一歩踏み出すことも必要です。

条件面で選んでしまった場合、「仕事の中身よりも待遇」など優先順位をつけたのかもしれません。ただそれが自分の中で納得できていない可能性もあるのです。

安易な転職はおすすめできませんが、今一度「仕事に対して何を求めるのか」を考えてみるとよいかもしれません。

結果「仕事はお金のため、割り切って頑張ろう」でもよいと思うんです。

その仕事をするのが嫌で仕方ない

「お客さんのところに行くのが苦痛」「電話応対が嫌で仕方ない」など、性格的に向いていない仕事があるかもしれません。

自分は社交的だと思っていたら、営業の仕事が辛かったり。事務の仕事なんてやりたくないと思っていたら、実はやりがいを感じたり。

仕事というのは「やってみないとわからない」というのが多いもの。今の仕事をやってみて「どうしても合わない」というのであれば、職種を変えてみるというのも一つです。

ただ、我慢を続けていればいずれフィットする可能性もあります。

■ 将来的に、今の仕事が続くのか?

今している職務内容が、3年後や5年後もずっと続くのなら、今転職に乗り出すのも一つです。

ただ、いずれ仕事が変わる可能性があるのなら、踏みとどまるというのも一つの選択肢です。

部署移動ができる職場なのか、上司に願いを出せば検討してもらえるのか、などの職場環境も関係しています。

そのあたりを冷静に見極めて、様子をひとまず見てみましょう。

■ 結果が出ているかどうかも、判断材料に

「やりたくない、苦痛だ」と思っていても、仕事が円滑に進んでいる・結果が出ているのであれば考えものです。

自分では「向いていない」と思っていても、実は適性があると周りが認めているかもしれません。

自分が日ごろからどのような評価を受けているのかを、振り返ってみるのも一つです。

気持ちの問題は大きいですが、社会人として仕事ができているなら冷静に状況を見極めましょう。

仕事に対する「あるべき姿」を追いすぎている

「なんとなく、今の仕事がフィットしていない」と考えて、「こんなんじゃ、終われない」と考えている方へ。

野心を持つのはいいのですが、理想が高すぎる可能性もあります。

もっと生き生きと、輝くような毎日をイメージしていたりするような「青い鳥」を追っていませんか?

何がどう、満たされていないのかを具体的に落とし込む必要があります。それができないなら、現状維持で「仕事はこういうもの」と割り切ることも必要です。

2.上司から、向いていないといわれたら?

中には上司や先輩から「お前、今の仕事は向いていないんじゃないか」と心ない言葉を言われた方も、いるかもしれません。

この言葉の裏の意図はありません。頑張ってほしいために、あえて厳しいことを言っているわけでもありません。

見方を変えると、上司や先輩が、あなたをしっかり指導して教育できていないから、仕事のパフォーマンスが悪いのです。

「向いてない」と言うのは、無責任な言葉なのです。ある意味突き放した言葉でもあるので、こうした会社にいても状況が変わりません。

あなたが悪いのではなく、職場環境が悪いのです。すっぱりと辞めて、もっと良い環境で働けるように動くことをおすすめします。

3.”向いている”かどうかは、どうでもいい

いろいろと書いてきましたが、そもそも「向いているのか?」ということにとらわれすぎないようにしましょう。

・向いているという基準が、とてもあいまいなもの
・向いていなくても、仕事を続けている人はたくさんいる

今一番大事なことは、「あなたが前向きな気持ちで、がんばれるかどうか」です。

仕事へのやる気や情熱が出るには、どういう選択肢が自分にはベストなのか?

仕事の中身よりも、人間関係や待遇などの面で割り切ることはできないのか?

という「前向きな考え」なのではないでしょうか。

「向いているかな、向いていないかな」「続けるべきかな、辞めるべきかな」という狭い視点では、決め手がないのでずっと堂々巡りをしてしまう恐れがあります。

一度しかない人生、毎日憂鬱で思い悩むよりも、自分と仕事との「折り合い」をつけて、前向きな気持ちで仕事に迎えることが何より大事だと思うのです。

答えは一つではありません。あなたにとって「気持ちが明るくなれる」選択ができることを祈って。