今の会社で働きながら、内定を出すための時間の確保、採用までの流れをお伝えします。
いいところが決まれば、すぐにでも転職したい。ただ、次が決まる保証もないので「働きながら転職活動」をしようか迷われているかもしれません。
実際、仕事をしながらでも内定を勝ち取っている人はたくさんいます。
ただ・・
一番気になるのは「どうやって面接の時間を調整するか?」という所ではないでしょうか。
こちらの都合通りに動いてくれなさそうだし・・
何回も面接があったら、有給なんてとれないし・・
「中途半端になってしまうから、一度退職してから、じっくり転職活動しようかな?」と揺れ動いているかもしれません。
・そもそも、働きながら転職すべき?辞めてからの方がいい?
・働いている人は、どうやって面接時間を確保した?
3回の転職活動をした私が、「働きながらの転職」についての”ベストなやり方”をお話します!
1.働きながら活動すべき?辞めてから活動すべき?
※すでに「働きながら転職活動する!」と決めている方は、2.どうやって、面接時間を確保すればいい?からご覧ください。
働きながら転職活動すべき?辞めてからの方がじっくり取り組めそうな気もする・・
どちらも経験した私が思うことは、「”絶対”働きながら転職活動をすべき!」と強く言いたいです。
たしかに在職中だと「時間がない」「常に追われて大変」という問題があります。普段の仕事もこなしながら、面接の調整にも頭を悩ませながら・・という二刀流の働きが求められます。
ただ、大変かどうかというよりも、「辞めてから転職活動するのは、リスクしかない」ということを知って欲しいのです。
“辞めてから転職活動”のデメリット
では、会社を退職した後に転職活動すると、どんなリスクがあるのでしょうか?
●精神的に追い詰められる
●面接を受ける企業側の反応が悪い
精神的に追い詰められる
辞めてからの方が、精神的に”ゆとり”をもって活動できそうな気がしますが・・そんなことはありません。時間はあっても、確実に「精神的に追い詰められます」。
会社を辞めてしばらくはハローワークから失業給付金がもらえますが、およそ90~120日が平均です(年齢と在籍期間で変動します)。
給付期間が終わってしまうと「生活費を切り崩す」という恐怖が待っています。私の場合、100万ほど蓄えがあったのですが、「貯金が何か月で無くなるんだろう・・」と考えると胃が痛くなる日々でした。
幸いにも次のところが決まったわけですが、もし長引けば「どこでもいいから受けて、とりあえず働こう」という”とんでもない選択”をしてしまったと思います。
それくらい、「食べていけるかどうかわからない」ということは不安やプレッシャーが大きいものです。
もし「追い詰められたから、とりあえず転職」になると、下手すると転職前よりひどい職場で働くリスクもあるのです。
「仕事を辞めてからゆっくり・・」ということは、おすすめできません。
■ 面接を受ける”企業側の反応”が悪い
「在職中に面接を受けたら、”仕事しているのに不誠実な人だ”、”さぼりグセがあるのか?”」と思われるか気になるかもしれません。
在職中に”こっそり”面接を受けていることを、企業はマイナスには評価しません。
私は転職を3回していますが、仕事の合間に面接を「平日の日中」にも「平日の夜」にも受けたことがあります。ただそれでも「今の仕事を抜けだしてきたの?」なんて聞かれませんし、内定をもらうこともできました。
企業側も、「企業側の都合に合わせてくれている」ことを評価してくれるので、こちらがどんな”やりくり”しているのかまでは気に留めていません。
むしろ、無職で面接を受ける方が、悪印象なのは間違いありません。
特に無職の期間が長いほど「この人は計画性がないのでは?」「人間性に問題があるから内定がでない?」など思われるリスクがあるのです。
(内定後に人事の人に、さらっといわれました)
時間的な余裕が持てるメリットがあるものの、「会社を辞めて転職活動」するのはオススメできません。
2.どうやって、面接時間を確保すればいい?
「働きながら活動したいけど、面接時間はどうやって調整するの?」
私は営業をしていた時に1回、事務の仕事をしていた時に1回転職しました。もしあなたが営業マンであれば、日程の調整はそれほど難しいことではありません。
お客さんのところに行くふりをしながら、ちょろっと面接を受けてくるのが定番です。(もちろん、良くないことだというのはわかっていますが、やむを得ません・・。)
罪悪感があるかもしれませんが、会社はあなたを一生守ってなんてくれないんですよ。迷惑がないように引継ぎはしっかりすべきですが、そこは割り切って活動すべきだと思います。
内勤の場合は、どうやって面接時間を確保する?
内勤の方の場合、基本的には「平日の仕事終わりか、土日」しか選択肢がありません。その一方、企業が面接を行うのは(基本的には)平日の日中か、遅くて18時スタートです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
■ こちらの都合に合わせてもらえる会社を探す?
「土日に面接してくれたり、平日の夜遅くでも面接してくれる企業って、ないのかな?」
私は転職活動を3回していますが、普通に求人募集していて、そんな条件で面接をしてもらった会社は「ゼロ」でした。
よく考えてみてください。土曜や日曜に面接をOKしてくれる会社は、ブラック企業の可能性が高いと思いませんか?
一見、こちらの企業に応えてくれる親切な企業に思うかもしれませんが・・裏を返すと「当たり前のように、休日出勤している会社」というブラック企業の可能性が高いのです。
■ 有給、ズル休みは「基本的に止めましょう」
「面接のときだけ、仮病を使う」もしくは「少し日程に余裕があれば、有給をとる」という選択肢もあります。
・腰が痛くなった
・歯がいたくなった
・風邪をひいてしまった
・身内に不幸があった
など「休む言い訳」はいくらでもありますが・・
基本的に、面接のために休むのは、絶対におすすめできません。
なぜなら、“面接は1回だけで終わることはほとんどない”からです。
転職支援サービスのDODA(デューダ)の発表によると、転職の際に1社だけで内定を決めた人は15.9%。つまり「10人に1人か2人」しか1社で決まらないということなのです。
仮に1社で決めたとしても、面接が1回だけとは限りません。2回ある場合もあります。
いずれにしても「何回か面接を受けなければならない」可能性が、はるかに高いわけです。何回も有給や仮病を使うのは、物理的に限界があると思いませんか?
「じゃあ、無理じゃん・・」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。まだ方法はあります。
■ 転職支援サービスを利用すれば、日程の融通がきく
私が”内勤の仕事”をしていても転職活動ができたのは、「転職支援サービス」を活用したおかげです。
(転職エージェントとも言います)
転職支援サービスとは、「企業」と「わたしたち求職者」の間に入って、お仕事を仲介してくれるサービスなのです。
わたしたちは無料で利用できます。
転職支援サービスに登録すると、「希望にあった求人を紹介」してもらえるだけでなく、「面接時間の調整」もしてもらえます。
私たちが転職サイトやハローワーク経由で応募した時は、面接時間は変えてもらえません。他にもいろいろ応募者がいるからです。
ところが、転職支援サービスを利用すれば、企業側に「面接時間を遅くしてもらうように交渉」してもらえるのです。
もちろん、土日にはできませんし、平日の21時22時以降というのも無理です。ただ18時、19時スタートというのは交渉してもらえます。
週に1、2度くらい、「早く帰れる日」が作れるのなら「休まなくても面接が受けられる」のです。
■ どうして、転職支援サービス経由だと「面接の日程を調整」してくれるの?
「なぜ、普通に面接を受けたらダメで、転職支援サービスなら融通が利くの?」と不思議に思うかもしれません。
転職支援サービスは、企業に「希望する条件に合った人材」を紹介してあげるのが仕事です。
企業側も、普通にハローワークなどで求人を募集すると「ロクな人がこない」「こちらの希望にある人がこない」という悩みを抱えています。
転職支援サービスにお願いすれば、”企業側の要望に合った人材を紹介してもらえる”ので、企業側はぜひとも会いたいわけです。
さらに紹介する人数も限られているので、面接時間の調整にも柔軟に応じてくれるのです。
転職支援サービスは時間の調整がとれない「内勤の人」には、ありがたいサービスなのです。
■ 求人票には載っていないお宝求人もある
転職支援サービスを利用する上で、もう一つのメリットは「お宝求人」を紹介してもらえるということです。
つまり、ハローワークや求人サイトのように「誰でも見れるようにする」のを嫌がる企業が、転職支援サービスを利用した人”だけ”に求人を出すことがあります。
・同業他社に、採用活動していることを知られたくない
・極秘のプロジェクトを企画していて、特別に人材が欲しい
など、企業側も理由があって「非公開」にしています。
非公開の求人があるということは、それだけ私たちにとっては「チャンス」が広がるわけです。
3.転職活動をはじめてから、内定までの流れ
ここで、転職活動をはじめてから内定をもらうまで、どういう手続きになるのかをまとめてみました。
1.パソコンかスマホで、転職支援サービスに登録(無料)
2.転職支援サービスの担当者と、”ざっくばらんに”面談(夜遅い時間でもOK)
3.後日、良い求人があれば連絡が来る。(受ける受けないは自由)
4.企業との面接(転職支援サービスの人は同席しません)
5.転職支援サービス経由で、合否の連絡
6.内定が出れば、入社日程の調整(転職支援サービスが調整してくれる)
7.在職している企業に、退職の意思を告げて引継ぎ
8.転職先の会社に入社
という流れになります。
いろいろ細かく書きましたが、ネットで登録さえすれば、転職支援サービスの人がすべてコーディネートしてくれます。
私たちは「企業を受ける、受けない」の意思表示をしっかりすることくらいです。
面接の際の履歴書は、どうする?
履歴書の職歴の最終行に、「○○年●月 現在に至る」と書くのが一般的です。
職務経歴書であれば、現時点までの経歴を書くだけで、在職中と書く必要もありません。
入社日の調整はどうする?
「もし内定が出たら、入社するまでどれくらい待ってもらえるの?」と思うかもしれません。
今の会社の引き継ぎや就業規則との兼ね合いもありますが、一般的には「1ヶ月程度」になります。
法律上は2週間前に辞表を提出すれば問題ありませんが、あくまで「形式的なもの」ですので、常識で考えると1ヶ月が妥当です。
(私の3回の転職はともに、1ヶ月前に退職の意を伝え、引き継ぎを終わらせました)
転職支援サービスを使えば、『入社日』も企業側と交渉してくれるので、直接言いにくいことでも伝えることができます。
単に面接時間の調整だけでなく、決まった後の面倒なやりとりもフォローしてくれるので、私たちにとってはありがたいのです。
4.転職支援サービスを利用するならどこがいい?
転職支援サービス(転職エージェントとも言います)はいくつかありますが、大手の転職支援サービスを活用しましょう。
規模が大きい方が、扱う求人案件が豊富だからです。大手はもちろん、中小企業の求人も広くカバーしています。
これから紹介する2つは、実際に私が転職活動で使った転職支援サービスです。
1.国内最大手の一つ!丁寧なサポートが魅力の「DODA」
全国に拠点をもつ大手の転職エージェントです。私はここで総務の仕事を紹介してもらい、内定を出しました。
担当の方が親身になってくれるので、転職中の不安や今後のプランにも相談に乗っていただきてとてもよかったです。
[DODAの特徴]
●担当者による親身なサポートがウリ
●業界最大手の一つ、業界最大級の求人数
●中小企業から大企業まで幅広い案件
●求人の80~90%は非公開求人
2.国内最大手!豊富な案件が魅力の「リクルートエージェント」
国内では一番大きい転職エージェントになります。おなじみのリクルートが運営しています。
豊富な求人案件をもっているので、とりあえずここに登録しておけば間違いないでしょう。
私もDODAとリクルートエージェントの2つに登録しました。担当の方は、どちらかというとドライな感じの方が多い気がします。
[リクルートエージェントの特徴]
●業界最大手のエージェント
●中小企業から大企業まで幅広い案件
●非公開求人が10万件以上と圧倒的
●年収アップ交渉もしてくれる
さいごに
「働きながらなんて無理・・」と思っていても、在職中に次の会社を決めてから辞める人がたくさんいます。
たしかに今の仕事を続けながらというのは楽ではありませんが、少なくとも「面接時間の調整」さえうまくできれば、あとはあなたの頑張る気持ち次第です。
いつか転職できたらいいな・・と思っているだけでは何も変わりません。
「転職活動=必ず次の会社に行く」とお限りません。そもそもいい求人に巡り合えるかどうかのタイミングもありますし、受かった後で今の会社と改めて「どちらがいいか」を比べることもできます。
まず一歩踏み出さないと、あとあとになって「後悔」が残るかもしれません。
転職支援サービスは企業からお金をもらうので「私たちは無料」ですし、紹介を受けても希望に合わなければその会社を受けなくて大丈夫です。
わたしたちにとって有利なサービスですので、賢く利用したいですね。