今日も仕事のやる気がでない・・心がもやもやして、なかなか作業がはかどらない・・
私も会社員歴が長いですが、日によってすごく気分にムラがあり、やる気が出ないことも多いです。
やることは山のようにある、でも午前中は簡単な仕事しかしない。午後から少しずつエンジンがかかってくるみたいな日々。
「もっと頑張らないと!」と思うこともありましたが、結局気持ちが晴れないので続かないんですよね。
一時的に「やる気」を出しても、結局「長続き」しないと意味がない。
どうやったら、この厄介な「やる気」と付き合っていけばいいのか、一緒に考えていきましょう。
1.「やる気」がない自分を責めないで
まず私が言いたいのは、「やる気」がない自分に罪悪感を感じないでほしいということです。
あなたも、頑張りたい気持ちがあると思うんです。でもそんな簡単なものじゃないから、悩んでしまう。
人間って、多かれ少なかれ「波」があるものだし、ずっと機械のように頑張り続けられる人なんていない。
「やる気」に支配されずに、やるべきことはやる。そして日々を穏やかに生きること。
もちろん、人間は「こうあるべき」とする「理想の自分」「あるべき姿」が影をよぎることがあります。それに縛られて自分とのギャップに苦しむかもしれない。
やる気がない、頑張れない自分だって自分なんだって、認めてあげる。それは甘えでもなんでもなく、自分を追い詰めないために必要なこと。
あるがままでいい。
2.やる気がでない原因は、どこにある?
人はすぐ、問題があると原因をもとめてしまう傾向にあります。たしかに問題が単純であれば、原因を突き止めて解決すればいいのですが。
やる気がでないのは、複雑にいろいろなことが絡み合って、自分の意欲を低下させるもの。
●その日の体調がすぐれない、睡眠不足
●悩み事があって、仕事が手につかない
●人から指図されるのが嫌、納得しないまま仕事をしている
●単調な仕事で、刺激が少ない
人生は、自分ではコントロールできない部分があまりに多い。だから毎日悩みやわだかまりなく100%過ごせることなんて、意思の力ではどうすることもできないと思うんです。
「やる気」はコントロールできない、だからこそ「やる気に振り回されない自分でいる」ことが大事。
3.すぐに実践できる「やる気がない自分」に負けない方法
「やる気」をわかりやすく言うと、「脳が”やりたくねーなー”と思っている状態」といえます。
世の中の「やる気を出す方法」は、一時的に脳を興奮状態にさせて「やる気」を出させようとするものばかりです。
ただ、脳を興奮させても「長続き」はしないので、時間がたつとすぐに戻ってしまいます。
気まぐれな「脳」に働きかけるよりも、「脳」とは関係なく『やるべきことはやる』ためのケアをしてみましょう。
●とにかく始めてみる
●口角を少しだけあげる
●嫌な気持ちが起こったら、すぐにそらす
●「無」になる
とにかく始めてみる
やりたくないと脳が拒否をしても、おかまいなしに体を動かしてしまうのです。
●電話をかけたくない →受話器をとってしまう
●上司への報告がしんどい→10秒以内に、席を立ちあがる
●資料や報告書作成が面倒→ソフトを起動して、少しでもいいからはじめてみる
あなたが「やりたい、やりたくない」なんて気持ちは無視して強制的に体や指を動かすことが大事です。
今、最優先ですべきことに対し「体を先に動かして、後に引けない状態」にしておくのです。
口角を少しだけあげる
気持ちがもやもやして晴れず、何もしたくない・・机の上でぼーっとしてしまう。
自分の気持ちなど無視して、「笑顔を作る」のです。さすがに職場でニヤニヤすると気味が悪いので、ほんの少し口角を上げるだけです。
「がんばろう」と気持ちを高めるだけではすぐ落ちますが、体から前向きな状態を作ることで、”もやもやした気持ち”が不思議と穏やかになってくるのを実感してみてください。
嫌な気持ちが起こったら、すぐにそらす
人間は黙っていても、常に考え事をしてしまう生き物です。
「あの仕事、やりたくないな・・」「どうしていつも、うまくいかないんだろう・・」などネガティブな気持ちが浮かんだら、『意識そらす』ことをオススメします。
嫌な気持ちが浮かんだらすぐに「雑念」と頭でとなえるのです。自然と「嫌な思考の延々としたループ」から、抜け出すことができるでしょう。
何度も何度もわいてきたら、「雑念」という。これは日常生活を送りながら「瞑想」に近い状態を作り出すことで、心をクリアにしていく「マインドフルネス」という手法の一つです。
「無」になる
「仕事をやりたい・やりたくない」という判断を、いちいちしない。
目の前にあるやるべきことを、頭を空っぽにして、ひたすら取り組んでいく。自分の気持ちや考えを無視して、目の前の仕事を淡々と片付けることに徹してください。
無理に脳に働きかけて、気持ち・テンションを上げる方法では「長続き」しません。
脳に頼らず、むしろ脳が余計なことを考えないように「フタをする」ことで、安定したパフォーマンスができるようになります。
いずれもすぐ実践できることですので、ぜひ試してみてください。
4.「やる気」にとらわれないことが、一番大事
「やる気」がでないというのは、いきなり自分の中でわいてくるもので、抑えようとしても抑えられません。
だからこそ、「やる気」の存在を気にせずに、『やるべきことを淡々とできるようになる』ことが大事だと思うのです。
それは決して、心を殺してロボットのような自分になることではありません。
自分ではコントロールできないものを遠ざけることで、イライラしない穏やかな毎日を生きること。
モチベーションなんて一種の麻薬のようなものだから、一時的にあげてもすぐに下がってしまいます。もちろん、徹夜で企画書を仕上げるなど、切羽詰まった時には必要です。
ただ、長い社会人生活、いつもいつも「やる気をあげる」ことに頼っても長続きしませんし、一時的に気持ちを上げたり下がったりするのは心が疲れてしまいます。
やる気がでない自分を責めないでほしいのです。やる気がでない自分に気が付いたら、「そういう自分もいるよな」と自分を受け入れてください。
くれぐれも、「やる気がない自分はダメだ」「周りの人はこんなに頑張っているのに」なんて考えないこと。あなただって、日々苦しんで頑張っているはずなのですから。
仕事をするのは大変なことも多いですが、自分を追い詰めないように、心に余裕をもって毎日過ごしていきましょう。