話題がなくて会話が続かない|シチュエーション別、気まずさを回避する方法

元々口下手だし、人と会っても会話が続かなくていつも気まずい思いをしている・・

いくら会話のネタを仕入れたり、話すことを準備してもうまくいかない、なんてことありませんか?

私も昔から人と話しても盛り上がらない、すぐに会話につまってしまい苦労してきました。

初対面の人とはすぐ沈黙、慣れ親しんだ友達や恋人にはマンネリで話すことがない・・と人に会うのがとにかく疲れます。

「どうせ会話のネタを考えても、すぐ尽きるし頭が真っ白になるし・・」

人と関わらずに生きていくのは難しいもの。だからこそ「口下手でも気まずくならない」ようにしたいもの。

大丈夫です。会話が続かないのには原因がありますし、必ずしも「会話のネタ」がすべてではありません。

私が学んだり実践したことから、会話が続かない原因と、シチュエーション別の対処方法についてお話します!

1.会話が続かない5つの原因

人と話が続かない、すぐ沈黙になってしまうのは『必ずしも会話のネタがないから』ではありません。

いくらネタがあっても、「コミュニケーションをとろう」という態勢がお互いにないと、会話はすぐに途切れてしまいます。

話す話題を考える前に、『あなたの心構え、態度』がどうなっているのか?を今一度点検してみましょう。

相手に嫌われた・不快な思いをさせた

初対面の人と会話するときに、相手からの反応が薄くて沈黙・・気まずくなったことはありませんか?

もしかすると、『相手に嫌われてしまった』可能性があるかもしれません。

こちらにその気がなくても、相手が「この人は嫌な感じ、受け付けない」と思われれば会話は成り立ちません。

■ 自己顕示欲が強い

相手が自分の話をしても、ちゃんと受け止めずすぐに「私が~」と自分の話をしてしまう

■ 相手の話を聞いていない

次に話すことで頭がいっぱいで、上の空になっていませんか?

■ 相手と会話のペースが合わない

緊張で早口になったり、逆にマイペースで相手をイラつかせていませんか?

■ 「否定グセ」がついていませんか?

相手から同意を求められる場面でも、「いや~」「でも~」と反論するクセがありませんか?

正しい正しくないはさておき、まずは距離を縮めるために同意をすることが大事です。心理学用語で「ラポール」という言葉があり、相手との同意を重ねることで信頼関係が生まれるのです。

興味がない

・あなたが相手に興味がない
・相手があなたに興味がない

「相手を知ろう」という以前に、そもそも相手に対して興味がわかない場合は、会話をすること自体がおっくうになったり考えるのが面倒になります。

外見的なものなのか、その人の立場や職業が受け付けないのか、いずれにしても「さっさとこの場は切り抜けたい」と潜在的に思っている状況です。

あなたが「興味ない」と感じている場合は、「話してみないとわからない、もしかすると新鮮な発見があるかも」という好奇心を持たせるように心がけましょう。

反対に相手があからさまに、あなたを相手にしていないような場合は態度でわかります。視線をそらしながらやる気のない相づちをうつ状態です。

そもそも「すべての人と盛り上がる、仲良くなるなんて不可能」だということを意識し、時間が過ぎ去るのを待ちましょう。

相手の反応を気にしすぎる

はじめは会話ができても、すぐに会話が尽きてしまったり。そもそも話そうと思っていたことでも、話すのをためらったりした経験はありませんか?

相手の反応を気にしすぎる繊細さが、相手の距離を縮めるさまたげになっています。

・リアクションが薄いだな。話をしずらいな・・
・こんな話をしたら、相手はつまらないと思わないかな・・

会話の中身や意味を考えすぎてしまう、相手がどう受け取るかを考えすぎてしまい、身動きが取れなくなってしまうのです。

私もこの手のタイプの人間ですが、『繊細で生真面目で傷つきたくない』のです。

無意識のうちに「相手と会話が盛り上がって、仲良くなる」という理想像に一気に近づこうとしているのです。

人間は仲良くなるまでにステップがあります。はじめは何気ない会話でポンポンと「ボクシングのジャブ」のように打っていくのです。

リアクションを気にせず、その場で見たものや感じたことをそのまま言葉に出していくことを恐れずに。

「会話を続ける」ことであなたと相手の間の空気をやわらかくほどいてあげれば、少しずつ相手の口調や反応もなめらかになってくるでしょう。

会話のネタや中身よりも、まずは傷つくことを恐れずに「軽い気持ちで相手との会話を続ける」ことを意識してみましょう。

新鮮味がない

長年仲良くしている友達や恋人など、すでに関係を築いてしまった人への「マンネリ」。

さんざんお互いのことは語りつくしているので、「今さら話すことがない」という方も多いかもしれません。

また、何気ない日常の会話をすることも、どことなく面倒くさいと感じてしまう。でも、沈黙が続くと気まずくなってしまう。

こうした場合は、相手がどう思っているのか?というところが重要です。

相手がつまらなそうにしているのであれば、会話を求めているということになります。

相手に贈り物をあげるような感覚で「いろいろな会話のネタ」を考える必要があるといえるでしょう。

2.状況別「沈黙の気まずさ」を避ける方法

それでは、日常のシーン別に、どうすれば気まずくならずに済むのかを考えてみましょう。

「会話が続かない」と感じている方は、(私もそうですが)残念ながら軽快なトークをするという力はありません。

あまり背伸びをしすぎず理想を追わず「気まずくならない」ことを目標にすること。仲良くなれる人とだけ、仲良くなれればいいと割り切ること。この2つを心がけることをおすすめします。

ビジネスシーン

取引先やお客さんなど、初対面の人と会話しなければならない場合。

相手もこちらを無下にはできないので、相手から興味を持たれないことはまずないと考えます。

大事なポイントは、「相手からの印象を悪くしない」ことです。

・会話のテンポはゆっくりする
・相手の話をしっかり聞く

この2点をしっかり抑えてマイナスの印象を持たれないようにしましょう。

会話の中身はほとんど仕事のことで十分です。

相手から趣味のことをふってきた場合以外は、仕事関係のことで話すのが無難です。お互いどこまで踏み込んでいいのかわからず、会話が途切れやすいからです。

仕事で相手をいたわりながら、どんな仕事をしているのか、大変な思いをしていないかなどの苦労話を聞きだすような流れだと、会話も続きやすいです。

飲み屋のお姉さん

仕事の付き合いや友人同士で、お姉さんがいるお店にいくと、1対1になることがあります。

相手は接客業なのに、なぜか話を全然してこない女の子が多い気がします。逆にこちらが気を遣うケースも。

年下の若い子と話すケースが圧倒的だと思いますが、「何を話ししたらいいかわからない」と戸惑うかもしれません。

こういう場面こそ、相手の反応を気にせずポンポン会話するのが理想です。ノリと適当な感じで十分です。

ただそれでも会話が尽きてしまう場合は、「女の子ってさあ、ぶっちゃけ~だよね」と女の子に対して感じている一般論をぶつけましょう。

ちょっと辛口でも下ネタが入ってもいいです。直接、相手のことではなく「一般的な女の子」で議論するような感じで。

「いや、そんなことない」「そうかもしれない」など、この手の会話は相手の価値観が聞けます。相手の価値観がわかればそれを掘り下げることで、どんどん次の話が進んでいきます。

美容室・理容室

1000円カットのような回転率重視のところだと、無理に会話をしなくてもいいですが・・

1時間かけて丁寧にカットする美容室ですと、「美容師さんとの沈黙が怖い」という方もいるのではないでしょうか。

美容師さんもこちらに気を使っていろいろしゃべってきますが、自分が答えた後に話題が広がらない・・というケースも多いもの。

会話を広げる「コツ」は、『逆質問』。つまり、こちらが美容師さんのことをいろいろ聞くのです。

(ダメな例)

美容師:○○さんって、お休みの日は何してるんですか?
あなた:家でゴロゴロしてます。
美容師:そうなんですね~・・

(良い例)

美容師:○○さんって、お休みの日は何してるんですか?
あなた:家でゴロゴロしてます。美容師さんは何しているんですか?
美容師:私ですか?私も家でまったりすることが多いです。でも最近は、犬と散歩することが多いですかね。
あなた:そうなんですか、犬ってどんな犬なんですか?美容師さんならチワワとか似合いそう。

美容師さんに聞かれたことを、そのまま「質問返し」をします。美容師さんはこちらに気を遣うので、会話が広がるような返しをしてくれます。

返ってきた答えに対し、どんどん質問を重ねていけば会話はふくらんでいきます。「あなた主体」から「美容師さん主体」に会話をもっていくことで、沈黙を回避できます。

返すことがなくなってきたら、「美容師さんって大変ですよね~」と相手をいたわることで美容師さんは気分よくいろいろ話してくれます。

さらには「美容室の鏡って、どこで買えるんですか?」など目に付いたことを質問して、返ってきた答えをさらに広げれば大丈夫です。

片思いしている相手

「好きな人と一緒にいると、緊張して全然話せなくなってしまう・・」女性だけでなく、男性でもよくある悩みです。

男性側がよく勘違いしやすいのが、「会話を盛り上げないとダメ」と思い込んでいるところです。

会話が続く、一緒にいて楽しいから好きになるというより、「相手があなたに好意を持ってくれるから楽しい」というところにあります。

だから、無理に会話を盛り上げるのが最善ではないのです。相手によっては「一緒にいて、落ち着ける人がいい」と思っているかもしれません。

好きな人と一緒にいて、沈黙が多くなってしまったら、相手の反応を見てみましょう。

うれしそうにしているのか、つまらなそうにしているのか。判断が難しいときは「一緒にいて、話してなくてもなんかまったりしていいよね」という「探り」の言葉を入れてみたり。

会話をたくさんすることがベストではなく、その場の雰囲気をよく観察してみましょう。それが「男としての余裕」にもつながります。

3.会話のネタが欲しい!という場合のとっておきの方法。

会話が続かないと感じている人の多くが、「話そうと思っていたことを忘れる」「話すことを覚えておくために、人の話が上の空になる」ということが起こりがち。

あらかじめその人と会う前に、スマホのメモ帳アプリなどで、会話する内容を箇条書きで何個か作っておきます。

会話がなくなったら、ラインを確認するふりをして、会話する内容をさりげなくチェックするのも一つです。

もしくは、トイレか何かで席を立ったタイミングでチェックするのもよいでしょう。

ネタを無理に覚えておく必要はないですし、会話のネタがあるという安心感がコミュニケーションの余裕にもつながります。