職場復帰はみんないつからしてる?その実態と取得時に注意すべきこと

今は出産で会社を休んでいるけど、いずれは今の職場に復帰を考えている。

出産をしても、会社が許してくれるなら同じ職場で復帰できるのが理想ですよね。一度離職してしまうと、再就職するのは容易ではありません。

会社に戻ることは伝えていても、実際どのタイミングで復帰するのか悩む方も多いのではないでしょうか。

・ある人は、できるだけ長くとりたい。
・ある人は、少しでも早く復帰したい。

人それぞれだとは思いますが、会社にストレートに聞きづらいところでもありますよね・・

世の「働くママ」たちは、どういう風に職場復帰をしてきたのでしょうか?一緒に見ていきましょう。

産休と育休、どれくらい休めるもの?

そもそも「産休」と「育休」とは、似ていますけど、どう違うのでしょうか。

産休と育休の違い、仕組みについて

「産休」とは、産前休業と産後休業を合わせたものです。出産の前後で会社からお休みをもらう位置づけになります。

会社員の女性ですと、休業中の給付金は加入している健康保険組合から出ます。満額ではありませんが、給料の額によって標準報酬月額というものが決まり、その金額によって支給額が決まります。

ちなみに労働基準法で、産後8週間が経っていない会社員の女性は就労できない決まりになっています。産後は女性の体力が回復しなく、女性ホルモンのバランスも乱れているからです。

ただし、健康上の問題がなければ、産後6週間で復帰することも可能です。少しでも早く働きたい場合は、事前に会社に打ち合わせて申請することが必要になります。

育休とは

育休とは「育児休業制度」のことを指し、1歳に満たない子を養っていくためにする休業のことです。

産休とは違い、会社によっては取得しずらいケースも多く、まだまだ一般的に浸透するには時間がかかる休暇です。

大企業では比較的認められる傾向にありますが、少ない人員で回す中小ではなかなか認めてもらいにくいのが現実と言えます。

産休・育休の取得期間

では、産休や育休はどれくらいの人が実際に取得しているのでしょうか。ゲンナイ製薬というところが調べた結果によりますと、

産前休暇をどのくらいとってる?

、「4 週間程度」(19.8%)や「6週間以上」(47.1%)に回答が集まりましたが、「取得しなかった」(3.9%)や「1 週間程度」(5.8%)、「2 週間程度」(9.9%)、「3 週間程度」(8.1%)といった回答を合わせると、“出産 1 か月前まで仕事をしていた”方が 27.7%みられました。

「産休・育休に関する実態調査」 より

おおよそ7割近くの人は出産の1か月前に取得でき、それなりの準備はできています。ただ職場によってはギリギリまで死取得ができない・しずらいというのが3割もあることがわかりました。

産後休暇はどのくらいとってる?

出産したあとの休暇は、みなさんどのくらい取っているのでしょうか。

産後休業をどのくらい取得したか聞いたところ(※)、「6 週間程度」(12.6%)、「8 週 間程度」(28.4%)に回答が集まったほか、「12 週間以上」が 52.7%と過半数「1 年程度」が53.4%と過半数となりましたが、「1 か月程度以下」~「半年程度」までの、育休期間が 1 年程度に満たない方は合計で 25.1%と、およそ 4 人に 1 人。

「産休・育休に関する実態調査」 より

産前に比べると、産後の休暇はしっかりとれている人が多く、目安となる8週間以上休めている女性は9割近くいます。

育児休暇はどのくらいとってる?

「1 年程度」が53.4%と過半数となりましたが、「1 か月程度以下」~「半年程度」までの、育休期間が 1 年程度に満たない方は合計で 25.1%と、およそ 4 人に 1 人の割合となりました。

「産休・育休に関する実態調査」 より

1年という期間を短いと感じるか長いと感じるかは判断が分かれるところではありますが、職場復帰を考えているのであれば育休は1年というのを目安に考えるべきかもしれません。

できるだけ長くor短く育児休暇を取得するには?

できる限り育休を引き延ばしたい、長くとりたい

法律上は、1歳6ヶ月になるまで育児休業の延長ができることになっています。ただ、育園の入所希望を出しているがまだ決まっていない場合等、条件があります。

何より、いくら法律を振りかざしても、周りから融通が利かないと煙たがられる可能性もあるので、難しいところです。

企業側と育休について話し合い、折り合いがつかなければ、一時退職で契約社員やパートとして再雇用してもらえないかという交渉も視野に入れるべきでしょう。

いずれにせよ、長期で休みをとることで心配されるのは「復帰後のいやがらせ」「仕事のスピードについていけるか」というところかもしれません。

実際、産休取得者の4人に1人がマタハラ被害を経験しています。もちろん職場にもよりますが、嫌味をいわれたり、雇い止め、理不尽な異動という嫌な思いをしているママさんもいっぱいいるということです。

本人からしたら「子供のため」という意識に目がいきがちですが、職場の人からすれば「その間に人手不足で、大変な思いをしている」ということも、十分踏まえた言動が必要かもしれませんね。

できるだけ早く働きたい・働かざるを得ない

「生活のために、できるだけ早く働きたい」「職場の風当たりもあるから、早く復帰したい」という方へ。

ご本人の体調も心配ですが、子供の預け先の問題をクリアしなければなりません。日中は実家のお母さんが面倒を見てくれるのなら問題ないかもしれませんが。

「認可保育園に入れるかどうか」が重要だと考えるお母さんも多いかもしれません。無認可だと環境面や費用面で不安に感じる方も多く、やはり人気は認可保育園です。

認可がダメなら無認可でよいところがないか、事前にリサーチをしておいて、あらかじめ●月から子供を預けれるように逆算したスケジュールをたてておきましょう。

復職後、体調面で気を付けるべきことは「睡眠不足」。夜泣きをするかどうかは赤ちゃん次第なのですが、寝不足になったまま仕事をする辛さというのは覚悟しなければならないでしょう。

出産前1か月、出産後2か月、育休半年が最短です。

職場復帰できなかった人の割合は?

同じくゲンナイ製薬というところが行った調査によると、「職場復帰できなかった・1年以内で退職した」という方が2割ほどいました。

体調の問題、周囲との人間関係など、副職できれば何とかなる、というものでもないかもしれません・・。

さいごに

子供のためにお金を稼ぎたいと思うかもしれませんが、子供の将来のことも今から考えてあげることが大事です。

働いていない期間こそ、「お金の準備」もしっかりしておくことをお勧めします。

子供のために学資保険に入るべきか、旦那の保障内容はこれでいいか、というのをファイナンシャルプランナーに試算してもらうことで、保険料の節約と老後の資金シミュレーションができます。

保険の見直しで、しっかり将来に備えませんか?ファイナンシャルプランナーは自宅に来てくれるので、外出できないお母さんでもゆっくりお話を聞くことができますよ。