一人暮らしの災害の備えに家財保険|もらい火のリスクを回避

災害に備える必要があるのは、地震などの天災だけではありませんよ。火事という「人災」で自分の家の物が台無しに・・というリスクもあります。

わたしは一軒家を賃貸しているのですが、突然隣の家が火事になりました。幸いにも休みの日で実家に帰省していたため、火事自体には気づかず。

後日、管理会社から「隣の家が火事になりました」という突然の電話。不謹慎にも、なぜかテンションが高くなるのはなぜなんでしょうか。そんな自分がイヤでしたけど。

夜中にストーブの火が燃え移ったようで、家の内部の広い範囲が焼けたようです。これまた幸いに、住んでいる家族はすぐ避難して無事だったそうです。

こっちの家も燃え移ったりすることはなく、当然中の家財は無事というか無傷です。ホッとしたと思いきや、心配の種が増えたのです。

マンションでも同じことが言えるのですが、もし隣の家が火事になって「もらい火」したら、家財道具って全部自分で買い換えなければいけないのですね。

法律でも隣家には賠償請求をすることができません(失火責任法より)。万が一、無保険だったら笑えないですよね。しゃれにならんし。

よ~く考えたら当たり前なのかもしれませんが、危機感のないわたしも職場の人から改めて聞かされると「やばかったんだな」って。よかったよかったで済まない話なワケで。

いつどこで何が起こるかわからない、というのを実感しましたし「備え」って普段から考えておかないと駄目だと言うことを痛感しました。で、早速火災保険に入っているかどうか調べてみました。

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賃貸契約時に、契約していた保険をチェック

ゴソゴソと押し入れを探して見たら、ありました賃貸契約書。その時に「保険のパンフレット」も入っていました。

おそらく賃貸契約を不動産会社で契約した方は、ほとんどの方が入っていると思います。

不動産会社の営業マンと宅建主任者の引き渡し説明の流れで、あたかも火災保険に入ることが当たり前の前提で、加入をさせられているハズです。

当時のことはほとんど覚えていませんが、自動的にほいほい契約させられたような。この時点で断れる人がいたら強い。ですが、入っておいた方が絶対良いものだということは、今回の件で実感しました。

ただこれは契約書で定めがなければ、義務ではないのですね。とはいっても、ほとんどの人はそこで加入しているかと思います。今一度、どういう保証内容になっているかチェックしておいた方が良いと思いますよ。

わたしみたいに、いつ災難がおそってくるかわからないですから。もちろん自分自身も気をつけなきゃならないのですが。

ちなみにわたしが現在加入して(させられて)いるのが「全管協共済会」というところの「安心保険プラスⅡ」です。賃貸住宅入居者向けの家財総合保険。エライ長いな。

わたしが入っている(入らされた)プランは、2年契約で16,000円のものです。地域や契約する会社にもよりますが、おおむね2年縛りで15,000~20,000円のところが多いようです。引っ越しの時に、地味にこの金額って負担になっていたのを思い出しました。

一番安いプランなので、家財保険は400万が保証されるようです。隣の家もしくは向かいの家が火事で「もらい火」をしたときは、自分の家の所有物はこの金額まで出してもらえるようです。(類燃被害といいます)

もちろん満額でるわけではなくて、かかった費用の分だけ保証されるというものですので・・

家財保険は人災だけでなく、落雷や水濡れから盗難まで保障してくれるとのこと。注意したいのは、地震に対する保証がないということ。

万が一震災で家財道具が壊れても、それを保証することはできないのですね。地震に対する備えが欲しい場合は、別途追加しなければならないのですね。

建物に対する責任はない

マンションであれ一軒家であれ、大家さん(オーナー)が自らの建物に火災保険をかけています。

あくまで「自分の生活を送るための物」は自分で責任を持って下さいよ、そのために家財保険がありますよというものなんですね。

400万で大丈夫な金額なのか?

補償金額は400万円。この金額って、妥当なのか?と言う点が気になります。

独り身独身シングルの30代リーマンのわたしなので、特段高額な電化製品や家具類はありません。家の中で一番高い物って、もしかしたらパソコンかもしれん。それでも7万くらいですしね-。

そう考えたら、この金額ほど不必要なんじゃね?って思いました。ですが調べてみたところ、それは大きな間違いのようです。

大きな金額のものだけ見て判断しがちですが、火災で全焼した時は「お皿一枚、おパンツ一枚」から買い直さなければならないのですね。

細かいものを全て試算するのは日が暮れてしまうので、標準的なモデル金額を調べてみたところ「多くて200万円」。1人暮らしだとこれくらいが平均なのだそうです。

そう考えると、余裕を見たとしても400万円は高いんじゃないのかという結論になりました。

で、実際もっと安い掛け金で200万以上を保証してくれる家財保険というのはあるんですね。

おそらく不動産会社とその保険会社との契約のからみがあるのかな、と思ったところ案の定そうでした。

ある程度の規模の不動産会社であれば、保険代理店業務として、手数料収入を得ているのです。

つまり、賃貸契約時に「少額定期保険」(賃貸向けの保険)への代行手続きを半強制的に行って「契約ゲット」となるわけです。

そうすれば保険会社から手数料収入を得ることができますよね。物件契約料と保険手数料の二本立てで収益をあげるというビジネスモデルなのです。

無理に高いプランを続ける必要はない

わたしは2年間の縛りが終われば、家財保険を別のものに切り替えようと思います。保険料が安くなりますし、無駄に高い物に入るのも馬鹿馬鹿しいですもん。不動産会社の思うつぼですしね。

火災保険は掛け捨てですし、乗り換えてもデメリットはありません。それより安く済ませて保証を同じようにもっていったほうが、自分にとってもメリットがありますし。

気をつけたいのは、重要事項説明書や、特約事項に「火災保険は○○のを更新する」という契約になっていないかどうかだけのチェックです。

その辺がハッキリしなければ、直接不動産会社に連絡して確認するのも良いでしょう。知り合いの会社に切り替えたいなど、まっとうな感じの理由を言えば大丈夫です。

備えは大事

やれ防災だ、非常食だという備えも大事ですが、身近にある危機についての対策も、忘れずに行いたいものですね。普通に生活していることは、決して当たり前のものではありませんから。

まずは今加入している火災保険のチェック、そして見直しをすべきかどうかのチェックもしてみると良いですよ。

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