ダイソーにある万年筆って、実際どうなんだろう?とりあえず使い捨て買うのはアリ?
100均でおなじみのダイソー。昔に比べると取扱商品のラインアップもグレードもあがっています。
筆記具はいろいろ取扱がありますが、ダイソーの場合は「万年筆」もちゃんとあります。
本当は数百円で手に入るはずのない万年筆・・実際、使えるレベルなのでしょうか?
実際に使ってみた結果、どうだったのか?
そもそも、安い万年筆と高い万年筆、どう違うのか?
気になる疑問に、お答えしていきたいと思います!
1.ダイソーの万年筆は3種類ある
ダイソーで取り扱っている万年筆は、3つの種類があります。
●Rooso Bianco ブルーブラック(写真 左)
●プラチナ万年筆 Riviere D-78 黒(写真 中央)
●万年筆 B-027 黒(写真 右)
一番万年筆っぽい高級感があるのは、左の「Rooso Bianco」です。他の2つはサインペンのように見えます。
書き心地はどう?
実際に3つを使って見ましたが、どれもかき心地は柔らかく、万年筆初心者でも問題なく使えます。
本格的な万年筆ですと、独特の固さに戸惑うのと、万年筆を傾ける角度が悪いとインクが出過ぎたり少なすぎたりします。
どちらかというと、サインペンに近い間隔でかけると思います。
どの万年筆も似たり寄ったりです。「プラチナ万年筆 Riviere 」は3つの中で、やや薄く仕上がる印象です。
かき心地はそれほど変わらないため、一番見た目が万年筆っぽい「Rooso Bianco」を個人的にはおすすめします。
2.安い万年筆と高い万年筆の違いって何?
そもそも万年筆とは?
本来万年筆は、紙に触れた時の摩擦の感触、独特の筆の滑りがあります。100均のはそこまでの繊細さを感じません。
普通の万年筆を使っていた方であれば、正直物足りなさを感じるかもしれません。
100均のものはラインアップが少ないため、一般的な万年筆にあるような「万年筆の太さ」を選ぶことができないのです。
ペン先はEF(極細)、F(細字)、M(中字)、B(太字)、BB(極太)などがあるのが一般的ですが・・ダイソー万年筆は「中字」です。
コンバーターは使える?
万年筆がインクを出す仕組みとしては「カートリッジ式」か「吸入式」のいずれかになります。
カートリッジですと「芯のインクがなくなれば終わり」ですが、コンバーターという「インクを吸い込む芯」につけかえることで、インクを吸い込むことができます。
インクを吸入式にすれば、いろいろな色のインクを使って楽しむことができます。
ダイソーの万年筆でもコンバーターは使えますが、「はめてみないとわからない」というのが悩ましいところです。
万年筆の一般的な価格帯は?
パイロットのホームページを見てみると、価格帯は500円から9万近くするものまでピンキリです。
ただ一般的には、数千円クラスのものが、一般的な万年筆のカテゴリーに入ると言ってよいでしょう。
万年筆の有名なメーカーは?
万年筆で有名なメーカーは「パイロット・セーラー万年筆・プラチナ万年筆」の3社です。
万年筆の値段を決めるのは「ペンポイント」
胴や蓋の素材に高級なものを使っているなど、細かな違いはあります。
ですが「安い万年筆・高い万年筆」を決めるのは、『ペン先にある「ペンポイント」の素材の違い』です。
ペンポイントとは、ペン先に付けられた金属のことです。近くでよく見てみると、ペンの先端が小さく丸くふくらんでいるように見えます。
ペンポイントの目的は「摩耗を防ぐ」こと。
ペンと紙が触れあうときに摩擦が起きますが、摩擦ですり減ることを防ぐために使われているのです。
●1万円未満の万年筆:ステンレス
●それ以上の値段の万年筆:金
が使われているのが一般的です。
ステンレスだとペンを走らせたときに「やや固い」と感じますが、金の場合は柔らかくて滑らかなかき心地になるのです。
ただし、高い物=書きやすいというわけではなく、その人の筆圧にもよりますし、どのくらいの固さを好むかにも左右されます。
万年筆マニアと呼ばれる人たちは、「よい万年筆を持っている」という所有欲よりも、絶妙な書き心地や使用感の良さを追い求めているのです。
3.ダイソーの万年筆を使うのはアリ?
万年筆の入門編としては、アリだと思います。値段も安いですし、書きやすいという特徴もあります。
ただ、すでに一般的な万年筆を使った事があるかたには、おすすめできません。仕上がりがサインペンのような風合いになりますし、万年筆で書いた感に乏しいからです。