子供が生まれて、いろいろな人からお祝いをもらうのはうれしい反面、「お返しが大変」と感じている方も多いのではないでしょうか。
友人・職場・親戚・・人付き合いが多い人ほど「もらえるお金」が多くなりますが、「返す手間」というのがかかってきます。
・いくらくらいのものを、返せばいいんだろう・・
・どのタイミングで、渡せばいい?
・何を渡したら、相手は喜んでくれるかなぁ?
気になる疑問に、お答えしていきたいと思います!
お返しは「出産祝い?内祝い?」違いがわからない
出産祝いと内祝いがあるけど、どう違うんだろう・・?と思っている方も多いかもしれません。
●出産祝い・・生まれてきたことへのお祝い
●内祝い ・・出産祝いの「お返し」
という意味合いになっています。
出産祝いとしてお金をもらったら、「内祝い」としてお返しするというのが一般的な流れです。ちなみに内祝いは、生まれて来た赤ちゃんの名前を熨斗(のし)に書いて贈ります。
厳密に言うと「内祝い」は本来”お祝いのお返し”という意味ではありません。身内の中で起こったおめでたいことや、喜びをお裾分けすることを「内祝い」といいます。
本来はお祝いをもらっているいないにかかわらず、内祝いとして喜びを分かち合うためにあげるものなのです。
ただ、お祝いをもらってない人に贈ると余計な気を遣わせるので、風習としてはほとんどありません。
あくまで一般的な流れは、「内祝い」として「お祝いをくれた人だけ」に贈るものです。
お返しの金額の相場は?
では、どのくらいの金額をお返しにすればよいのでしょうか?
目安は、”いただいたお祝い金額の半額”です。
ただ、あくまで目安であって、たとえばどちらかの親が5万円くれたなど、高額なお金をもらうなら3分の1にしたり、もっと少なくしても問題はありません。
一般的な金額(5000円~10000円)くらいでもらった場合は、半額位を目安にすればよいでしょう。
どのタイミングでお返しを渡す?
お返しをするタイミングって、いつなんだろう?と気になるかもしれません。
●産後1か月前後(お宮参りの時期あたりまでに)
●出産祝いをもらってから、2か月以内
でお返しをするのが一般的です。
旦那さんの職場の人や、お互いの両親や友人・親戚などいろいろともらって大変ですが、一通りもらってからは速やかに「返すもの」と「返すスケジュール」を考えて行動に移しましょう。
ただし、あまりに早く返してしまうと、後になってから渡してくる人もいて管理が大変になったりします。できるだけ一括で段取りするようにしたいものです。
産後は体調が安定しない奥さんよりも、旦那さんが率先して「もらった人の名前のリスト」「金額一覧」「返すもの」などを簡単な表にまとめておくとスムーズに事が運びます。
届けるのは郵送?直接?
●旦那さんの職場なら、直接渡す
●奥さんの職場なら、もらった人の自宅に郵送(産後すぐに職場復帰しない場合)
●遠方の人なら郵送でOK
●近場の友人・知人ならケースバイケース
ごく近しい人には、お宮参りの帰りに、近しい人に赤ちゃんの顔見せを兼ねてお返しを届けるのが一般的です。
どんな品物を返すのが定番?
●職場の人など、社会的なお付き合いの人には「定番」
●親や友人、親戚など近しい人には「心のこもったお返し」
意識して分けるようにすると良いでしょう。
内祝いで贈る『定番』のもの
・コーヒー・紅茶のセット、タオルや消耗する日用品
・カタログギフト
このあたりを、予算に応じて送るようにするとよいでしょう。
心のこもったお返し
・ギフトに添える写真とメッセージ
・赤ちゃんの名入れギフト
“赤ちゃんのはじめまして”を兼ねて、子供の名前が入った「お菓子やタオル、お米」などを送るのもよいでしょう。
合わせて、子供の写真とお礼のメッセージがあるといいですね。
ただ、子供ができない家庭もあるため、いくら親しくても子供のことを押し出したギフトを避けた方がいい場合もありますので、しっかり見極めましょう。
両親や親戚が、お返しはいらないといった場合は?
「本当に、お返ししなくていいからね」と言われるケースもあるかと思います。旦那さんや奥さんのご両親や、親戚の人からお祝いをもらった際に「返さなくていいと」。
実の両親なら、言葉に甘えてメッセージカードのようなものを渡すのも一つだと思います。もちろん、気持ちとしてしっかり贈るのも一つですが、親の気持ちをありがたく受け取っても失礼にはあたりません。
ただ、親戚となると話は別です。いくら「お返しはいらない」といわれても、しっかり返すようにしましょう。
「相手の気持ちをくんでいますよ」という意思表示として、半額ではなく3分の1と相場より低い金額で返してもよいと思います。”お祝いをしっかり使わせてもらいます”という意思ができますので。
出産祝いが現金以外のお返しは何を返す?
ほとんどの方が「現金」だと思いますが、現金以外のケースもたまにあります。お金ではなく「物」で出産祝いとして送ってくれるケースです。
現金の場合「相場」があるのでわかりやすいですが、「物」の場合も考え方は同じです。その商品の”おおよその代金”の見当をつけて、その半額を目安にお返しすれば失礼にあたりません。
旦那の職場にはどうやって返す?
意外と頭を悩ませるのが「旦那さんの職場」。上司だったり、同僚や後輩から個人的にお祝いをもらえるだけでなく、会社の福利厚生としてお金が支給されることもあります。
もらっている人と、もらっていない人の扱いに困るかもしれません。
●職場全体に対するお返しを用意する
・「個分けできる」「消えもの(食べもの)」が最適です。
・お祝いをもらっていない人への対応は、これでよいです。
●連名でお祝いをもらった場合
・個別で渡しても、まとめて渡してもどちらでもよいです。
・個別の場合も、全体の予算を人数分で割った額をそれぞれに贈りましょう。