「づつ」と「ずつ」の違いと、書き間違いを防ぐポイントを紹介!

文章を書いているときに、ふと「どっちだっけ?」と迷う時ってありますよね。

例えば「ずつ」と「づつ」のように読み方は一緒なのに書き方が違う時。1人に1個ずつ?づつ?あなたはどちらを使っていますか?

1.どっちが正しい?「現代仮名づかい」がポイント

では「少しずつ」と「少しづつ」どちらを使うのが正しいのでしょうか。

結論から言いますと「少しずつ」が正解になります。けれど単に「づつ」が誤字だという事ではないようです。

歴史的仮名遣い(旧仮名遣い)では「づつ」が正しいとされてきたからです。

戦前にひらがなの教育を受けた方は「づつ」で学習してきたことになります。

ですからどちらを使っても間違いというわけではなく、ただ現代仮名遣いとしては「ずつ」と書くのが正解だというわけです。

現在、学校教育の場や公的な文章(新聞・テレビなど)では、「ず」を使う方で統一されています。

2.「ずつ」ではなく「づつ」を使う例外

基本的に「ずつ」を使うのが正しいのですが、単語によっては例外的に「づつ」を使うケースもあるので注意が必要です。

元の単語が「つ」の場合

例)
・ てづくり(手作り)
・ こづづみ(小包)
・ おこづかい(お小遣い)
もとの単語の読み方が「つかう」「つつむ」のように「つ」と発音するので、濁音となった場合は「づ」になります。

二語が続くことで生じた「づ」

(3)

例)
・ つづく(続く)
・ つづみ(鼓)
・ つづる(綴る)
「つ」から始まる単語で、次に濁音が続く時は「づ」を使います

3.「ずつ」と「づつ」のテスト

「す」と「つ」の違い、わかってきましたか?ではここで実践編、おさらいも兼ねてテストしてみましょう!

次の言葉、「す」と「つ」、どちらでしょうか?

三日月

お月様の中でも、欠けた時にできる「三日月」。果たして、どちらなのでしょうか・・?

×みかづき 〇みかずき
鷲掴み

あなたの心を「鷲掴み」。この場合は「掴む(つかむ)」なので…

×わしずかみ ○わしづかみ
築く

「気づく」ではなく「築く」。同じ読みでもこちらは…

×きづく ○きずく
新妻

新婚さん。新しい「つま」ですから…

×にいずま ○にいづま
働き詰め

仕事はほどほどに…。会社に缶詰はだめですよ!

×はたらきずめ ○はたらきづめ
ひげ面

ひげは良く言えばワイルド、悪く言えばずぼら。「面」は「つら」と読むので…

×ひげずら ○ひげづら

人と人との絆を大切に。

×きづな ○きずな

4.どうやれば、書き間違いを防げる?

手紙やメール、仕事の資料など、様々な場面において「日本語の書き間違い」はとても恥ずかしい思いをしてしまいます。

気になる異性からのメールが誤字だらけだとガッカリですよね。

間違いを防ぐには、日頃からこの文字で正解なのかどうか、意識していなければなりません。

そして自信がないものはスマホの予測変換でチェックしてみるのも良いですね。正しい表現を普段から意識することで間違った表記に違和感を感じるようになってきます。

それが自然と身についていくと良いですよね。

さいごに

いかがでしたか?この言葉はどっちの文字を使えばよいの?というお悩みは解決できましたでしょうか。

今回は「ずつ」と「づつ」についてご紹介しましたが、この他にも日本語には同じ読み方で違う表現の言葉がたくさんあります。

これを機会に正しい日本語を勉強し直してみると面白いかもしれませんね!