私が経験して思うことは1つ。
「家計簿は作るのが目的ではなくて、続けて見直すことが目的」だということ。
結局やってみると、あれこれ横道にそれたり、めんどくさくなったりして結局形にならないんですよ。
家計簿という作品を作るのが、目的じゃないのです!!
「そんなこと、わかってる!」と思うかもしれません、でも実際にはじめてみると私の言っていることが何となくわかっていただけると思います。
確実に1か月、家計簿をつけるのなら「エクセル」より「アプリ」の方がいいです。絶対に。
・どうしてエクセルだと続かないの?
・スマホのアプリをわざわざ使って、本当に続けられるの?
気になる疑問に、お答えしたいと思います!
1.どうしてエクセルなの?
そもそも、いろいろ方法があるのにどうしてエクセルでつけようと思われたのでしょう?
・もともとパソコンに入っていた
・手書きだと計算がめんどくさそう
・自由にレイアウトとかを決められそう
などの理由ではないでしょうか?
私は2人の子供を持つ主婦で、2人目が生まれてから「そろそろ本格的に、家計の見直しをしないとな・・」と思っていました。
旦那が仕事でエクセルを入れていたし、私も昔は事務の仕事をしていたので「エクセルを使えばタダで家計簿が作れる!」と思いやってみたのです。
ところが・・
初心者ほど、エクセルを使って家計簿を作るのはオススメできません!
2.エクセル家計簿だとここが大変(デメリット)
実際に使ってみて、エクセルだとココがダメ!という点をお伝えします。
●計算は楽だけど・・ミスも起きやすい
●結局すごく時間がかかる
●つけるのが面倒になる
計算は楽だけど・・ミスも起きやすい
エクセルのいいところは、手書きと違って「自動的に計算してくれる」ところ。
関数といっても、メニューのところに集計ボタンがあるので、範囲を選択してドラッグすればいいわけですし、あとは数字をポチポチ入れていけばいいわけです。
ただ・・便利な反面「計算ミス」も起こりやすいなと思いました。
パソコンが間違うわけではなくて、自分でレイアウトを決めて作って集計するとミスが起きやすいです。
一度作ってそのまま・・ならいいですけど、修正したり改良すると計算式を一から設定しなおす必要があります。
まあ、しっかり注意深くやれば問題ないのですが・・計算が一度間違ったままにすると、ずっと間違いですからね。
結局すごく時間がかかる
エクセルで家計簿を作るのは、正直いって楽しいです。自分でレイアウトを決めて分析したい項目もいれて、装飾したりして・・
ところが。
ふと気が付いたんですけど、家計簿用の表を作る時間、改良する時間って結構かかっているんですよ。
極端な話、手書きの家計簿を書いてポチポチ電卓で集計するよりも、かなり「時間のロス」が大きいのです。
楽しいからつい表に色をつけたり、表の幅や項目を変えたり、ちょっと便利な関数なんかも勉強して・・という時間そのものが「ロス」。
はじめはシンプルに作ろうと思っていても、やっていくうちに必ずといっていいほど「ちょっと変えてみたくなる」ものなのです。
ネットでも「無料のテンプレート」がいっぱいあるので、それを使えば簡単にできます。でも、やっぱり使ってみると変えてみたくなるもの。
目的が「エクセルで家計簿を作ること」になってしまい、「家計簿で家計の状況を把握する」ことが”おざなり”になってしまうことに気が付いたのです・・
気が付いたら、1時間なんてあっという間に過ぎてしまいますからね。その時間、お掃除もお買い物もできてしまうわけですから。
つけるのが面倒になる
エクセルで家計簿を作るのは大変、でも表をいじるのに飽きたら・・とたんに面倒くさくなりました。
手書きなら10秒で書いて終了!ですけど、パソコンをいちいち起動するのが面倒。待っている時間が面倒。
起動ボタンを押すだけなんですけど、椅子に座って家計簿つけるというのがストレスになってくることが増えてきました。
結局、はじめの10日くらいは表をいじったり楽しみながらやっていた。表をいじるのに飽きたら、途端に続かなくなった・・
結局「1か月も完成せずに家計簿を辞めてしまった」という苦い経験があります。私は飽きっぽいので極端な結果かもしれませんが・・続けるのは簡単ではないなと感じました。
「パソコン起動して、入力するだけでしょ?」と思うかもしれません。ですが、実際にやってみるとわかります。こんな簡単なことがめんどくさくなるのです・・
3.エクセル以外で家計簿を付ける方法は?
では、エクセル以外で家計簿をつけるのはどうなのでしょうか?他の方法も見ていきましょう。
●手書き
●パソコンの家計簿ソフト
●スマホのアプリ
手書き家計簿 △
ノートさえあれば、すぐにでもはじめられるのが手書きの家計簿です。とはいえ白地に線を引いて作るのも大変なので、家計簿用のノートを買うのがおすすめです。
大きな書店に行けば、家計簿用に作られたノートがたくさん売っていますし、ネットでも買えます。デザイン性も高いのが多いので、手帳のように持ち運びたくなります。
手書き家計簿のメリット
・とにかく簡単に書き込める
・今月の分の一覧、過去の分もサッと確認できる
手書き家計簿のデメリット
・ノートの種類が多すぎて選ぶのが大変
・電卓が必須。計算が手間
・書き間違いをすると、修正がめんどう
初心者の方にはおすすめできます。「計算」という手間を除けば、すぐつけられるからです。
パソコンの家計簿ソフト
エクセルを使わずに、パソコンの専用ソフトを使うという方法もあります。
有料ですが、一度購入してしまえばずっと使い続けられるものも多いです。
~家電量販店、ネットで買える有名な「家計簿ソフト」~
●てきぱき家計簿マム
●主婦の友デジタル家計簿
●誰でも出来る家計簿5
●Superうきうき家計簿
フリーソフトの家計簿ソフトもありますが「エクセルと大して変わらないレベル」だったり、「パソコンの動作に不具合を起こす可能性がゼロではない」というところが心配です。
有料の家計簿ソフトであれば、メーカーの方で「動作確認」をしてから世に送り出しているので、致命的なエラーなどの心配はありません。
家計簿ソフトのメリット
・便利な機能が充実(電子マネーの履歴読み取りなど)
・細かい集計、比較・分析ができる
・綺麗な分析票をプリントして旦那さんを説得できる
家計簿ソフトのデメリット
・飽きたらいちいち起動するのが面倒
・2000円~3000円の出費がかかる
・そこまで必要?というほど機能が多い
たしかに使いやすいのですが、初心者の方には「そこまで機能がいる?」という点が気になりました。
家計簿をつけはじめのころほど、「続けやすさ」を第一に考えると入門編としては厳しいかなと感じます。
スマホのアプリ
スマホ一つで、入力から集計、分析までできるのがスマホアプリ。根強い人気の「手書きの家計簿」に迫る勢いで、普及しているのがスマホタイプです。
スマホアプリのメリット
・手書きの家計簿なみに、サッと使える
・入力が楽
・パソコンとの相性が良い
パソコンのようにいちいち起動して、、という手間がなく、紙と同じ感覚で使えます。
また、アプリによってはパソコンでも編集できたり、エクセルデータを出力できたりと「スマホだと不便なこと」でも、パソコンで代用できるという良さもあります。
スマホアプリのデメリット
・アプリごとの機能の差が大きく、選びにくい
・レシート読み込みの精度が悪い
家計簿アプリのウリの一つは「レシートを読み込んで、そのまま入力できる」という点なのですが・・レシートの項目や金額が文字化けしたりと、まだ精度が不十分です。
また、家計簿アプリなのに、本格的すぎるアプリもあったりします。便利なのはいいのですが、複雑な分析結果を出力したり、通帳の口座情報と連携したり・・初心者にはそこまでいりません。
4.初心者に一番おすすめなのは「スマホアプリ」
手書き、パソコン(エクセル)、スマホの長所短所を紹介してきましたが、最終的におすすめしたいのは「スマホアプリ」です。
その理由は「エクセルで挫折した私でも、7か月も続いているから」です。
スマホアプリと言ってもターゲットが違うので、超初心者でも使える「おカネレコ」というアプリをおすすめします。実際に私も使っています。
(android、iphoneどちらにも対応)
~家計簿アプリ、国内人気のベスト3~
●Zaim(https://zaim.net/home)
●マネーフォワード(https://moneyforward.com/)
●おカネレコ
Zaimやマネーフォワードは高機能で家計簿に慣れている人向けです。唯一(といってもいいくらい)「おカネレコ」は「続けやすさ」を一番のポイントに開発しています。
・余計なボタンがない
・面倒な設定しなくていい
・内訳と金額を入れて終了。2秒で入力が終わる
例)「食費」ボタンを押して、金額を入れて終わり。
「もっと機能が欲しいかも」と思っても、はじめはできるだけシンプルな方がいいです。本当に続けるのって大変ですから。
「入力しなきゃ」って思ったときに、いかにめんどくさくなく作業完了できるか。「おカネレコ」が軌道から入力まで最速だと思います。
もちろん手書きの方が少し早いですが、「おカネレコ」は計算しなくていいですからね。
・円グラフで、費用別の出費が直感的にわかる
・1日別、費用別の出費もボタン一つでわかる
・入れ忘れ防止のために、毎日通知することもできる
確認作業も簡単ですし、入れ忘れ防止も設定できます。
おカネレコは無料版と有料版がある
おカネレコは無料版と有料版があります。
無料でもある程度使えるのですが、「480円の買い切り」にすることをオススメします。
~480円の買い切りでできること~
●レシート読込機能
●広告非表示
●Excel/CSVエクスポート機能
有料にするとレシート読み込みできますけど、精度が悪いのであまり便利とはいえません。
注目してほしいのは「Excel/CSVエクスポート機能」です。何がすごいのかというと、今までのデータを日付、費用別、価格別にエクセルに吐き出せます。
なぜいいのか。
とりあえず「おカネレコ」を使って、「もっとこんなことしたい、細かい分析もしたい」と思えるようになったら、昔のデータをエクセルに吸い上げて、エクセルで家計簿を作ればいいということです。
エクセルで作ると「思い通り」に自分で家計簿が作れますが、まずは続けやすい「おカネレコ」で家計簿をつける習慣をつけておいてから、もっと「やりたいこと」をエクセルでやればいいと思うんです。
エクセルを作る時も、おカネレコで入力していたデータがあるから、昔からの推移も簡単に見れるというワケ。
もちろん、ずっとおカネレコを使い続けようと思うなら、わざわざ買わなくていいと思います。
5.続けてこそ分析や見直しができるということ
いろいろ紹介してきましたが、まずは「1か月続けられるもの」を選ぶことをおすすめします。
主婦業でバタバタあわただしい中、思ったほど家計簿だけに時間はとれない方も多いと思います。だからこそ途中であきらめる・・という私のようになってほしくないのです。
まずは続ける。続いてから、もっと細かい分析やカッコいい家計簿を作ろう!と応用させればいいと思います。
千里の道も一歩から。まずは、ご自身が「続けやすそうなもの」を試してみてはいかがでしょうか?