「昔から、何をやってもついてない。恋愛も仕事も、満足したことが一度もない・・」
「人生は修行だ」と思っていても、どうしても他人と自分を比べてしまうのが人間というもの。
「自分はこれだけ苦労しているのに、どうして何も苦労せず恵まれた人がいるんだろう?」
●恋愛で、常に異性が途切れたことがない人。
●仕事も要領よくこなせて、あっという間に出世した同期。
●コミュニケーション力があって、いつも人望があるアイツ。
自分なりに一生懸命努力しても、何も好転しない人生に”嫌気”がさしませんか?
仕事運もない、恋愛運もない、お金があるわけでもない・・
「どうやったら、自分の人生がよくなるんだろう?」
「生まれ持った才能のなさは、生涯変わらない?」
努力することに疲れた私ですが、「運気」というものが人生に影響しているのか気になりました。
「運頼み」という言葉は好きではないですが、少しでも何かを変えたいと思い「運気」や「風水」について勉強してみました。
どちらかというと風水とか占いを「うさんくさい」と思う側の人間だったのですが、勉強することで物の見方が変わりました。
人生を好転させるには、「運気」に向き合ってみると開けてくるかもしれません。
「もっと前向きに、頑張る自分を取り戻したい!」という方は、最後までお付き合いください。
(※スピリチュアルな話を、ソフトにお話ししたものです。どっぷり迷信的な世界に浸るものではないので、ご安心ください。)
1.風水の元になる考え
そもそも、風水は「運気アップのおまじない」ぐらいにしか考えていませんでしたが、実際は違いました。
風水の元になる考えは、中国の故人が提唱した格言に集約されています。
「一命、二運、三風水、四積陰徳、五唸書」
人生をよりよく生きるために必要な”5つの秘訣”を表した言葉です。これらに従うことによって、素晴らしい運気が開けてくることを表した言葉です。
第一は命(天命/宿命)
第二は運
第三は風水
第四は陰徳を積む
第五は唸書(読書/勉強する)
という5つがあり、風水はその中の一つの要素だということなのです。
一言でいうと「努力だけで行き詰まったら、運をコントロールして人生変えちゃおう!」というものです。
2.人生をよりよく生きるのに大切な5つの秘訣
「一命、二運、三風水、四積陰徳、五唸書」について、一つずつ紹介します。
一命(いちめい)
一番大事なことで「命」という意味です。天命・使命のことを指します。
誰でもこの世に生まれたからには「何らかの意味がある」と言われています。
天命は、神様から人間に与えた使命にプラスして、もともと持って生まれた資質(性格や才能など)が「一命」なのです。
いわゆる「持って生まれたもので、変えることができないもの」とでも言いましょうか。努力してどうこうできるものではない、ということ。
自分の使命に気づくのは簡単ではありませんが、生まれ持った資質については十分に把握していることが人生をよりよく生きる「鍵」になるのは間違いありません。
自分の資質(性格や才能)をどれだけ客観的に判断できるか?高望みをしすぎて人生を苦しくしないか?という判断力が問われるものです。
天命にしたがって生きることで、運が開けてくるといわれています。
「己を知り、限界を知り、適性を知り」、「天命にしたがって生きる」ということです。
二運(にうん)
一般的にわたしたちが「運がよい・悪い」という時の「運」のことです。
「運」というと人によって量が多い少ない、をイメージされる方もいるかもしれませんが、「運」には「波」があります。
バイオリズムと言ってもよいかもしれません。人の人生において、「良いとき」と「悪いとき」の波があるのです。
よく「常にツイている」という人は、「よい運気を常に身にまとっている」からという解釈なのです。
よい運気だからこそ、よい出来事が起こるという好循環を作り出しています。
三風水(さんふうすい)
三番目に重要なのが「風水」です。
「よい運気」が流れやすくなるように「環境を整える」のが風水の役割です。
おなじない的に「これを置いておけば運気がよくなる」と考えがちですが、「運気」をよくするために物を置いたり、色にこだわったりするのが風水の正しい目的なのです。
運気をわかりやすくいうと「自分と、自分をとりまくエネルギー」のことです。
運気は毎日のちょっとした心がけで変わるといわれており、その流れをよくするお手伝いをするのが「風水」なのです。
風水によって、マイナスのエネルギー(運気)がたまった部屋がプラスになり、そこで生活する人がプラスの運気(エネルギー)になり、次々に良いことを引き寄せるようになるといわれています。
ずっとついていない・・と思う人は、常に運気がマイナスになりやすいため、同じような「負のエネルギー」をもった人や出来事に遭遇しやすくなるのです。
どうでしょう?ご自身の人生で「よいことが立て続けに起こったり」「悪いことが起こったり」した経験ありませんか?
それを「何となく」エネルギー(運気)の波にゆだねているか、風水で意識してよいエネルギー(運気)を引き寄せているかの違いになるのです。
風水によって、積極的に「運」を身に付けていこうというものです。盲目的に信じるのはよくないと思いますが、できる範囲で日常に取り入れてみるのも面白いなと思いました。
~気を付けてほしいこと~
「風水で運気がよくなる」という話をしましたが、”風水をやっておけば人生良くなる”というつもりはありません。
これからお話しする「徳を積むこと」や「努力」もしっかり行うことで、人生が開けるようになるということです。
四積陰徳(しせきんとく)
四番目に大事なことは、「陰(かげ)」で「徳」を「積む」ことです。
表立って「親切な人アピール」をするおしつけがましさではなく、「人知れず」「さりげなく」「見返りを求めず」人の役に立つこと、喜ばれることをしましょうというものです。
(おしつけがましくても、人のために何かをするのは尊いかもしれませんが)
ボランティア活動ができる人はそれに越したことはありませんが、日常生活で「ほんの少し」人に喜ばれることをすることでも意味があるということです。
●職場のトイレを、サッと掃除したり。
●電車でさりげなく、人に席をゆずったり。
●コンビニで働いている人に「ありがとう」といったり。
仕事でも応用できる考えですよね。
●いったん利益は度外視して、消費者のためになる商品やサービスを企画する
●お金にならない小さなお客さんでも、誠心誠意を尽くしたり
●社内の人が困っていたら、一緒に悩んで相談に乗ったり
どうしても私たちは(特に私は)、物事を「損」か「得」かで考えがちですけど、人のためという「視点の切り替え」をすることで見えてくるものがあったり、よい運気が舞い込んでくるのです。
私はあまり「世のため人のため」という言葉は好きではありませんが、運気と風水の考えを学んでからはこうした考えも腑に落ちるようになりました。
人のためということは「自分に余裕がないとできない」ことでもあるので、ふと余裕のない自分を原点に立ち返らせてくれる働きもあるのかな、と個人的には思います。
五念書(ごねんしょ)
五番目に大事なのは、「学習する・読書する」ということです。
わたしたちが自分の意志でコントロールできる部分です。「一生懸命頑張って、知識やスキルを身に着ける」というものです。
本を読むのも一つですが「人間関係にもまれて学ぶ」「特別な体験をして見識を広める」「資格の勉強をする」「技能を習得する」ことも勉強に入ります。
わたしたちが「頑張っても報われない」と人生を呪うのは、この部分だけにしか焦点をあてていないということが原因だと、この教えは説いています。
もちろん人生で「学ぶ・努力する」ことは大事なのですが、その他の部分にも目を向けることで、人生はよい方向に開けていくのです。
3.報われない人生を、どう切り替えて生きるか
「一命、二運、三風水、四積陰徳、五唸書」に、明確な定義はありませんが、私なりの解釈を付け加えさせていただきたいと思います。
●一生懸命に努力をして自分を磨く(五唸書)”だけでなく”、
●自分の資質(性格や才能)を客観的に判断して自分ができること(与えられた使命)をまっとうする(一命)。
●常に波がある「運気(エネルギー)」の波にただ身を任せるのではなく(二運)、
●運気の流れをよくするための環境を整えたり(三風水)、
●自分中心の視点を改めるために「人のために」なる徳を積む(四積陰徳)ことで運気は開けてくる。
私は「すべて運しだい」と考えるのは嫌いですし、「努力したらいつか報われる」と考えていた人間です。
「日ごろから一生懸命努力しているけど、報われない・・」なら、がんばる矛先を少しだけ「周りの人」や「環境」に向けてみるのも一つなんじゃないかな、と考えるようになりました。
人生を悲観する前に、わたしたちにはやれることがまだあるはずです。