イライラや怒りを抑えるには、座禅するのが良い方法です

「あー!!もうイライラする。」傍から見たら、わたしは穏やかで落ち着いている人に見られます。ですが心の中は結構荒れて、ウネウネいます。

他の人からみたら、何でもないようなことでも引っかかる。しかもその嫌な気持ち、ネガティブな気持ちを引きずってしまうんですね-。女性から見たら、くよくよウジウジしているって言われるかもしれませんが。

こんな性格、自分でもイヤだし気分にすごく振り回されてしまうんですね。何とか少しでも、落ち着いた精神状態になれないかと、試行錯誤してきました。今回は、座禅に出会うまでの話をしていきたいと思います。

仕事でも、プライベートでもイライラ

30代半ばのサラリーマンですが、10代や20代の頃に比べてもイライラしやすくなった気がします。常にストレスが溜まっている感じです-。

どういうシチュエーションで、イライラしやすいのか振り返ってみました。「自分のペースを乱されている、つまり自分の思い通りにならない時」にスイッチが入りやすい傾向があります。

・車を運転していて、ウインカーも出さずに割り込んでくる
・人と話している時に、話の腰を折るように入ってくる人
・電車が遅れるとのアナウンス
・エスカレーターで一列にならずに、横に並んで乗っている
・忙しいのに、世間話ばっかり長々としてくる客

ざっと思いつくだけでも、こ-んなにあるんですね。もうちょっと時間をかければ、まだまだ出てきますが。

自分で改めて振り返ってみると、なんでそんなことくらいでずっとイライラを引きずるの?って、自分突っ込みをしたくなるような。

最悪、怒りが起こるのは仕方ないです。でも一度火が付くと、何時間も気分がブルーになってしまうのを何とかしたい・・同じような方っていませんかね?

怒りに振り回されるのはなぜ?

そもそも、どうして怒りが一度起こると、ずっとイライラした気分を引きずってしまうのでしょうか。

この状態を無くすには、「怒りという感情を考えない」ことが大事なんじゃないか、と思い調べてみました。その時に知った本が「考えない練習」。小池龍之介という異色のお坊さんが執筆した本です。

その本を読んで、なぜイライラが持続してしまうのかがわかりました。

脳は、刺激の強い物を好みます。刺激を何度も、頭の中で再現する習性があるのです。本当なら、嬉しいことや感動したことだけを、刺激として感じれば良いのですが・・「怒り」も刺激として感じます。

脳は「良い・悪い」を明確に識別する能力はどうやら無いようです。だから、怒りを感じると、脳が「刺激だ♪」と感じて、それが快感のように錯覚してしまうんですね。それで何回も繰り返してしまう。

怒りの感情を受け取る側にとれば、イライラをずっと長引かせる原因に他なりません。

小池氏は、いかに考えない習慣、考えに固執する習慣を手放すかが大事と説いています。怒りという感情にとらわれすぎなのだと。

早速、怒りが起こるとそこから意識をふっと反らす。別の事を考えるか、無心になる。そうした習慣をつけるように心がけました。

たしかに初期の頃は効果があったのですが、肉体的に疲れていたりすると、怒りを反らすこと自体が面倒になってしまうこともしばしば。もっと根気があれば、自分の中に落とし込めていたかもしれませんが・・

そんな時に、強制的に無心になれるものとして、「座禅」の存在を知りました。

座禅をはじめてみたきっかけ

とにかく無心になれる時間を作りたい。そんな気持ちで座禅について深く調べてみました。

座禅はただ、ぼーっと目を閉じながら座っているだけでないんですね。座禅によって自分の体の動き一つ一つにを感じることによって、雑念に振り回されない精神力を身につける効果が期待できます。

心にのみ注意を払い、浮かんだ考えを強制的に排除する。意識がそれることは当然あるのですが、すぐに元に戻れるようにするための訓練も兼ねています。

座禅にはより深い瞑想段階があるようですが、修行目的でなければ、心を整える程度で十分だと思います。

はじめは、自転車で片道30分ほどかけて、座禅を一般開放しているお寺に通っていました。そこでは、土日の決まった時間に、一般の人向けの「座禅会」なるものをやっています。

はじめは広場で集合して、簡単な座禅のやり方をおそわります。その後は、暗い部屋で一人一人仕切られた場所がありまして、そこに腰掛けて座禅開始。

長いハリせん?のようなものを持ったお坊さんが、場内を常に巡回しています。目は完全に閉じずに、うっすらと全体が見えるような状態です。

叩かれるかもしれないという緊張感があるので意識は集中しやすいです。ただ、足がとにかくしびれやすい。その苦痛との戦いにはじめはなるかもしれません。

無料で一般の人向けに解放しているところも多いですので、まずは体験してみることをオススメします。

「座禅会」で検索してみて下さい。

自宅でも座禅はできる

座禅とはどういうものかを、肌感覚で体感した私は、毎日寝る前に自分の寝室で座禅をしてます。

さすがに1時間もしませんが、心をクリアにするという意味で10分間、座禅用の座布団を敷いて部屋を暗くしてやっています。

お寺でやるのとは違い、心が乱れやすくなるのが難しいところです。寝る前にやると、気持ちが落ち着いて来て入眠が早くなるという効果もありました(個人差はあると思いますが)

~座禅の座り方~
結跏趺坐(けっかふざ)
右足の甲をつかみ左足の太ももの上にのせます。反対の足も同じようにします。これが本来の座り方なのですが、正直慣れないと相当痛いです。その場合は、半跏趺坐(はんかふざ)という片足だけくむやり方が良いでしょう。

半跏趺坐(はんかふざ)
左足のかかとを股間に近づけて、右足の甲を掴んで左足の太ももの上にのせる方法です。初心者でもやりやすいはずです。

~目と手~

手・・お腹の前に手で輪っかを作るようにして、親指だけ重ねます。

目・・うっすらと開いた状態。暗闇をわずかに認識できるくらいがベスト。部屋の明かりは全消灯で。

~時間~
はじめは15~30分。時間に余裕がある日は1時間くらいやるのが理想的。毎日無理なくできる範囲でやりましょう。眠る前が特に良いと言われています。

~呼吸法~
腹式呼吸
まずは息をゆっくり鼻から吸います。おへその下3センチくらいのところにある
丹田と呼ばれる場所に空気を入れるよう意識します。

はき出すときは丹田から気道を通じて、鼻から息を出していきます。
息を吐くときは、吸うときよりも時間をかけてゆっくりと吸いましょう。

慣れてくれば、それほど難しいことはありません。体一つで出来るので、お手軽です。
ただ出来れば、「座禅用のクッション」は持っておいた方が良いです。姿勢が安定します。

わたしはアマゾンで、座禅用座布団を購入して使っています。4,000円ちょっとと高いですが
もう何年も重宝しているものです。

感想は?

イライラがまったくしなくなった、と言えばウソになります。ただ以前よりも怒りが起きてきたら客観的に自分を見れるようになりました。座禅のおかげかなと、思っています。