小学生の通信教育のおすすめは?教材型・タブレット型それぞれを紹介

我が子に通信教育を受けさせたいけど、いったいどれがいいんだろう・・

小学校とはいえ、将来のことも考えると勉強も少しできるようになって欲しいと思うのが親ごころ。

通信教育を使って、楽しみながら勉強する習慣を身につけて欲しいものです。

通信教育といっても、いろいろなところから教材が出されています。果たして、どの教材を使わせるのがよいのでしょうか?

小学生の通信教育は2つの種類がある

小学生向けの通信教育は、大きく分けて2つのタイプに分かれます。

昔からある、テキストを使っての勉強。もう一つはタブレットを使った勉強法です。時代を感じさせますよね。

それぞれの違いは、どういったところにあるのでしょうか?

タブレット学習型のメリット・デメリット

タブレットを使って勉強するタイプのものです。

映像で理解できるので、楽しみながらできる・言葉だけでは理解しにくいこともわかりやすく説明してくれる等のメリットがあります。

自動的に添削してくれるので、親の手間がないというのも魅力です。黙って一人で勉強する習慣がつきやすいのも、親にとっては助かるのではないでしょうか。

デメリットは『遊び要素が強い通信教育が多い』という点です。

学習習慣がまったくない子には有効かもしれませんが、ご褒美としてゲームができたりする「遊び要素」が入ったものもありますので、そればかりに夢中になるリスクもあります。

あとは教材型に比べると、問題を解くというボリュームが少くなりやすいというデメリットも考えられます。

教材型のメリット・デメリット

昔からあるタイプで、教材会社から毎月紙の教材が届いて、それに沿って勉強していくというスタイルです。

教材型のメリットは紙を使って書くことで脳の刺激になるというところと、自発的に勉強できる子ならどんどん力をつけられるというところです。

デメリットは、自分で問題を解いていくものなので、お母さんがいないと強制力がないという点と、授業で理解できなかったところをカバーするのに不向きという点です。

紙の教材型の通信教育

紙の教材型には、どういったものがあるのでしょうか?代表的なものをいくつか紹介します。

Z会

塾や通信教育と、幅広くてがけているZ会。レベルは高く、中学受験やクラスで上位を狙う子に向いた教材です。

どちらかというと、高校受験、大学受験の教材として知名度が高いものです。

小学校1年生から6年生までラインアップがあります。

ベースにあるのが「考える力をつける」こと。簡単な問題を数だけこなして慣れるという発想ではなくて、自分で難しい問題に取り組んで「考えさせて、力をつける」ものになっています。

教材が自宅に届いたら、問題を解いていくのが基本スタイルです。添削指導もついているので、勉強しながらその子のつまずきやすいポイントのアドバイスをして、「足りないもの」をおぎなっていきます。

他の教材と違い「遊び要素・ゲーム要素」がほんんどありません。しっかり勉強する習慣がある子、勉強意欲がある子でなければ続けるのは難しいかもしれません。

会費:毎月4960円(一括払いだと割引になります)

ピグマキッズくらぶ

難関中学受験の学習塾で有名な、ザピックスの通信教育です。

小学校1年生から4年生までを対象としています。頭を使って問題に向かう姿勢を養っていく、質の高い問題を解いていきます。Z会と同じく通信添削による指導もあります。

教材の難易度的にはz会に近いものがあります。しっかり学びたいと考えているならどちらも良いと思いますが、、

いずれは塾に通わせたいと思っているのなら、ピグマキッズクラブで4年生まで学習して、それからはザピックスの塾に生かせるのがスムーズです。

Z会は通信教育に定評があるので、ずっと通信1本で学ばせたいのであればZ会をおすすめします。

全学年とも 5,184円(税込)<算数・国語 2教科セット>

ポピー

40年以上も続いている、老舗の通信教育です。Z会やピグマキッズよりも難易度はやさしめで、中学受験までは考えていないけど、遅れがでないようにしっかり学ばせたい方におすすめです。

学校で使っている教科書に沿っていて、学校で習ったことをしっかり復讐できるというのが強みです。

毎日の授業でやったことに合わせられるので、基本に忠実に勉強できて周りの友達に遅れることなく、勉強できます。

わからない場所をそのままにしておくと、積み上げ式の科目(算数や理科など)はますますわからなくなり勉強が嫌いになってしまうかもしれません。ポピーなら、それを防ぐことができます。

1回が10〜20分の学習、余分なふろくがなく会費も続けやすいので「続けやすい定番」のものとしておすすめです。

月の会費:2700~3400円(学年による)

小学館のドラゼミ

ドラえもんを全面に打ち出した通信教育です。キャラクターを出しているので、勉強の難易度的にはやさしいのかな?とイメージするかもしれませんがそんなことはないです。

Z会よりはやさしく、ポピーより難しいというくらいの位置づけでしょうか。

勉強する習慣が無い子でも、楽しく机に向かえるだけでなく、独創性のある問題なので表現力や作文力といった力を身につけさせることができます。

学校のテストで上位を目指すと言うよりも、楽しみながら基礎的な力を磨いていくための教材です。

会費は毎月3333円~4737円と、学年ごとに幅が大きいのが特徴です。

タブレット型の通信教育

続いて、タブレットを使った通信教育について紹介していきます。

チャレンジタッチ

「赤ペン先生」でおなじみに、ベネッセの進研ゼミ小学講座です。

教科書にそった内容をタブレットで復習・予習できるというものです。タブレットに直接書き込むことで、紙を使うのと変わらない感覚で勉強ができます。

通信添削の問題もあり、タブレットを通じて「赤ペン先生」が添削して、つまづいた箇所をチェックしてくれます。

ゲーム感覚で遊べるアプリもあり、勉強嫌いな子が机に向かう習慣をつける工夫も、随所にほどこされています。

楽しく勉強できますが、難易度は全般的に簡単という点が気になるところです。

専用タブレットは、半年以継続して受講すればタダになります。半年未満で解約の場合は、14800円支払う必要がでてきます。

会費は月に3343円から5779円までで、学年が上がる毎に高くなります。

スマイルゼミ(ジャストシステム)

タブレットを使って、毎日の勉強の復習・予習をすることができます。自動的に採点もしてくれるので親がつきっきりでなくてもよいです。

進研ゼミのチャレンジタッチと内容的には似ているのですが、「みまもるネット」という親が学習状況を見ることができるサービスがあります。

子供の勉強の進みぐあいを見ながら、つまづいているところだけ一緒にやったり励ましたり出来るというのは、他のタブレットにはない強みです。

会費は月3600円から5900円と教材型よりもやや高めです。

さらにタブレット代が9980円かかります。子供がいきなり飽きてしまうと、リスクが大きいという不安材料はあります。

学研ゼミ

お父さん、お母さん世代にはなじみのある「学研」。創業70年というから驚いてしまいますよね。

専用タブレットではなく、スマホやパソコン、家にあるタブレットなどを使えます。

月額500円という安さで、小学生の勉強にとりくむことができます。教科書選択式なので、学校のテスト対策として有効です。

必要なコンテンツを、必要に応じて買うというタイプになります。使う物が決まっているチャレンジゼミやスマイルゼミと異なる点です。

スマートドリル:500円~1000円
ワンダードリル:500円 ※ゲーム感覚で勉強できる
電子書籍:500円
ジュニア新聞:500円
デジタル百科事典:500円

純粋に勉強だけなら、スマートドリル以外に必要ありません。プラスアルファで、本や新聞を読ませたい・・という親御さんの方に、そうしたコンテンツも用意しています。

チャレンジゼミやスマイルゼミと比べると、毎月の費用はかなり抑えられコスパがよいです。

勉強の記録を、保護者宛にメール送信してくれるので、子供がさぼってないか・つまづいている所はないかを把握することもできます。

目的別、通信教育の選び方

目的別に、どの通信教育がよいのかを紹介します。

楽しみながら勉強させたい

「学研ゼミ・チャレンジタッチ」このあたりが「遊び要素」も充実しているので、「とにかく勉強する習慣をつけさせたい」という親御さんにおすすめです。

しっかり授業の遅れを取り戻したい

「ポピー・ドラゼミ・スマイルゼミ・ドラゼミ」がおすすめです。教科書の内容に沿って、しっかり学習できるように中身が充実しています。

中学受験をしたいorクラスの上位を目指したい

「Z会・ピグマキッズくらぶ」のいずれかです。内容的にはレベルが高く、受験でも通用するような応用力の養成に力を入れている教材です。