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AGA治療には薬が処方されるけど、本当に大丈夫なのか不安・・
1.どんな薬が処方されて、どんな効果がある?
AGAの治療に使われる薬は「脱毛抑制」「発毛促進」の2タイプに分かれます。
●脱毛抑制
プロペシア(フィナステリド)
ザガーロ(デュタステリド)
※()の中は成分名です
●発毛促進
ミノキシジル
いずれの薬も、「厚生労働省が認可した薬」で「医学的根拠のある治療法と推奨されています」。
※病院によっては、上記の薬の他に「ビタミン・ミネラル」などの栄養成分を処方する場合があります。
どうして、髪が抜ける?薬はどう働くの?
1本1本の髪には「ヘアサイクル」と呼ばれる周期があります。
髪が伸びて(成長期)、成長が止まって(退行期)、抜け落ちる(休止期)を繰り返していくのです。
●成長期 2~6年 |
髪全体の90% |
●退行期 14日 |
髪の5~10% |
●休止期 3ヶ月 |
髪の5~10% |
AGAになると、1本1本のヘアサイクルの周期が短くなるため、髪が抜け落ちやすくなり薄毛に見えるのです。
●頭皮に「悪玉の男性ホルモン」が増えると、ヘアサイクルが短くなります。
●AGAの治療薬は「悪玉の男性ホルモン」が作られるのをストップします。
⇒プロペシアやザガーロで、悪玉の男性ホルモンを抑えます。
「頭皮のどこに働くか」という違いがあります。
●プロペシア・・おもに頭頂部
●ザガーロ・・頭頂部と前頭部(生え際)
ザガーロという言葉が聞き慣れない方もいるかもしれませんが、2016年に厚生労働省が認可した新しい薬です。M字ハゲの方の脱毛抑制に、おもに力を発揮します。
髪を生やすには、AGAを抑えてから
すでに頭皮がスカスカで、髪をもっと生やしたい!と思っている方もいると思います。
髪を生やすには「ミノキシジル」という成分が、厚生労働省から認可された成分です。
髪の毛を成長させる「毛乳頭細胞」に働きかけて髪を伸ばしたり、「毛乳頭細胞」そのものを増やして髪が生まれやすい環境を作ります。
ただし。
いくら発毛効果があるミノキシジルでも、AGAによって乱れたヘアサイクルが正常化しなければ意味がありません。
仮に髪が生えても、すぐに悪玉の男性ホルモンが邪魔をしてしまうからです。
AGAの病院では、「脱毛抑制」と「発毛促進」をセットで考えて薬を処方していきます。
どの病院でも、処方される薬は同じ?
AGA治療でメインとなるのは、上記の3種類になります。ただ、頭皮状態によって配合濃度を変えて処方します。
病院によっては「オリジナル」を強調している所もありますが、基本的には中身は同じで配合濃度や、薬を使う組み合わせを変えているだけです。
『この病院の薬は、発毛効果が高い』ということはありません。どこもベースとなる薬は一緒ですので・・。
参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」
2.本当に安全?副作用の心配はない?
どんな薬にも、副作用の危険性はあります。具体的にみてきましょう。
●ザガーロ(デュタステリド)の副作用
・肝機能障害、黄疸(皮膚が黄色くなる)
・リビドー減退(性欲減退)、勃起不全、射精障害、精巣腫脹
・蕁麻疹(じんましん)、発疹、頭痛、抑うつ、倦怠感
・体毛脱落、多毛症
・腹痛、下痢
参考:ザガーロ薬の添付書情報
●ミノキシジルの副作用
[外用薬(塗り薬)の場合]
・頭皮の発疹、発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
・頭痛、気が遠くなる、めまい
・胸の痛み、心拍が速くなる
・急激な体重増加、手足のむくみ
参考:リアップX5(添付文書)|大正製薬株式会社 (pdf資料)
[内服薬の場合]
・多毛症
・一時的な心電図の変化、心拍数増加
・むくみ
・乳房が痛くなる、発疹
副作用のリスクは、どう判断すればいい?
いずれの治療薬も、薄毛改善に効果があるものですが副作用の可能性があります。
もちろん、副作用が起こるのはあくまで「例外」であって、起こる確率は極めて低い物と言えます。
とはいえ、大切な体ですから万が一などあっては困るのも事実です・・。
だからこそ。
「医師の診察」があるAGAの病院で治療を受けることで、リスク回避ができます。
どこの病院でも「血液検査」で、投薬して問題ないか全身の臓器の確認を行った上で処方します。また、診察によって体調の変化がないかどうかの確認も必ず行います。
薬だけで考えると個人で海外から買うこともできますが、自己責任なので何かあっても対処ができません。
万が一、何かしらの異変を感じれば「薬の濃度を減らす、他の薬で代用して様子を見る」などの修正ができるのも、AGA専門病院の強みなのです。
皮膚科のように、ただプロペシアを処方して終わり・・というのでは危険なのです。
AGAの病院で治療を受けている人は、少なくとも190万人以上はいます。国内大手のヘアメディカルグループが公表した数字ですので、中小を合わせるとそれ以上の数が治療を受けています。
これだけの人数が治療を受けていて、重大な副作用が起こればニュースになりたちまち悪評がついてしまいます。
AGAの治療がはじまったのが1999年、もう20年近く経つのに、むしろAGAの治療を受ける人は増え続けているのはどうしてなのでしょうか?AGAの病院も増えて、競争も激化する一方です。
医師の指導の下、服薬していけばおかしなことにはならないと断定してよいと思います。
実際に管理人(私)はAGAが回復し、プロペシアを服用して10年になります。体調面で何の不自由もなく生活を送れています。
AGA治療薬を”飲んではいけない”人は?
一般の方がAGAの治療薬を飲むことは、問題が無いといえます。ただし『そもそも飲んではいけない』人もいます。
~AGA治療薬を飲まない方がよい人~
●近々、子作りの予定をしている(×プロペシア)
●高血圧や心臓疾患がある人(×ミノキシジル)
上記にあてはまる場合でも、必ずしも「AGA治療は無理」というわけではありません。
代替となる薬の処方や、一時的に投薬を抑えるなどいくつかの案が、病院側で用意しているケースもあります。
どこの病院に行くにしても、無料カウンセリングを設けていますので、気になる点は必ず確認しましょう。
「血圧が高いから無理・・」と決めつけずに、まずは相談してみて良い方法は無いのか?を探っていくのも一つです。
~今は予定が無くても、将来的に子作りしたい場合は?~
プロペシアの成分に、生まれてくる胎児の生殖器に影響を及ぼす危険性があると言われています。
あくまで仮説なのですが、それでも万が一のリスクはありますし、取り返しのつかないことになるのは避けたいところです。
ずっと飲み続けていて、途中で結婚して子供が欲しくなった場合でも、「一時的に服薬中止」をして、代替となる薬を処方することもできます。
カウンセリングの際に、事前に病院側に確認しましょう。”プロペシアを一度飲んだら、一生子作りはできない”ということはありません!
他の薬などの飲み合わせは大丈夫?
「サプリメントを飲んでいるけれど、併用して大丈夫かな・・」
健康増進などのためにサプリを服用している方もいるかもしれませんが、サプリメントは薬ではないので基本的に問題ありません。
ただ、すでに他の疾患で病院にかかっている場合は、影響を受ける場合もあります。
特に、血圧系の薬を服用している方は、事前に医師にしっかりその旨を伝えましょう。
よほどのことがなければ、「今飲んでいる薬の影響で、AGA治療薬が飲めない」ということはありません。
3.飲み続けるデメリットは?
「薬はずっと続けないとダメ?飲み続けると体に悪影響はないの?」
AGAの治療薬を飲むと、おおよその平均は「半年で変化を感じ、1年以内に改善」します。
髪がある程度生えれば、ミノキシジルの処方は不要となり「プロペシア」のみの服用で現状維持できます。
AGAは男性ホルモンが関係しているので、残念ながら「完治」することがありません。プロペシアの服用を辞めればAGAは再発してしまいます。
月に2000円~6000円以内で収まる範囲ですので、髪をずっとキープしたい方であれば必須と言えます。財布的にもそれほど負担にならないのではないでしょうか。
ただ、気になるのは「飲み続けて大丈夫なのか?」というところだと思います。
プロペシアを10年服用している私の状態
プロペシアの飲み始めこそ、精力減退し、精子の量が明らかに少なくなりました。
ただ、2週間ほどすれば元の状態に戻りました。それから10年たった今も毎日プロペシアを1錠飲んでいますが、体調面でおかしなところはありません。
また、薄毛の進行もなく「現状維持」がずっと続いている状態です。いまだにAGAの病院で診察を受け、薬を処方してもらっています。
中には「個人での輸入代行」に切り替えて費用を抑える人もいるようですが、先生に定期的に診てもらった方が安心なので今の形を続けています。
いつでも相談できる先生がいるのは安心ですし、仮に体調に変化が起こればどう対処するのがベストなのかの正しい判断を仰げるのは大きいです。
●服用し続けることによる、副作用
●服用を続けて、効きにくくなる
というのは、今のところまったく感じていません。
4.病院で薬を処方されないとダメ?市販や通販で入手できない?
市販の薬で代用できない?
プロペシアやザガーロは、医師の処方が必要な医薬品です。市販のドラッグストアでの扱いは当然ながらありません。
中身の成分である「フィナステリド」や「デュタステリド」を含んだ薬もありません。
ミノキシジルの内服薬もありませんが、外用薬は大正製薬の「リアップ」が該当します。
ただ、リアップだけでAGAは改善しません。発毛効果が期待できますが、そもそもプロペシアやザガーロでAGAそのものを抑える必要があるからです。
AGAの病院で「プロペシア」だけ処方してもらい、「リアップ」を使うという方法もありますが、医師の指導なしに勝手に使っても、万が一の頭皮トラブルや効果の有無がわかりません。
通販だと輸入代行という方法がある
海外の医薬品やジェネリック薬品を購入できる「輸入代行」を利用する方法があります。
個人で直接メーカーとやりとりするのではなく、日本国内の代理店が仕入れて個人に売ってくれます。(大量の購入でなければ、合法な制度です)
国内でも輸入代行する大手の「オオサカ堂」や「アイドラッグストア」があり、これらで扱うものであれば基本「ニセモノ」を入手することはありません。
海外のものですと、日本国内で処方される薬よりも圧倒的に安いので、利用している人も多いです。
プロペシア・ザガーロ・ミノキシジルはすべて海外から入手できます。また、プロペシアのジェネリックである「フィンペシア」「エフペシア」「フィナロ」などの取扱いがあります。
ただし。
本来は、医師の処方が必要な薬を、チェックなしで入手できるのが「輸入代行」であるということは覚えておいた方がよいかもしれません。
日本で認可されていない成分が入っていてもチェックできないため、安全性の面で”完全に大丈夫”とは言い切れないのです。
少なくとも、AGAの病院で医師の指導の下、薬を服用し副作用がなければ輸入代行、と段階を踏んでいくのが望ましいです。
万が一体への影響がでた場合に備えて、病院での処方を継続するのを個人的にはおすすめします。月1度通院するだけでよいので、そこまで負担にはならないはずです。