子供が生まれて、その小さな我が子に願う。それはだただ元気に、すくすくと育ってくれたらそれでいい!と。
ところが今度は早く色んな言葉を覚えて欲しい。早く走れるようになって欲しい…
成長と共に「できるようになってほしい」事がどんどん増えてくるのが親心ですよね。
小学校に入学すると、我が子はちゃんと勉強ができるのだろうか?と不安になったものです。やっぱり勉強もできるようになって欲しい!
両親が高学歴じゃなくても優秀な子供はたくさんいます。小学校低学年くらいでは勉強できる子とできない子の差って、実はほとんどないそうです。
いかにこの時期に学習する事を生活の一部として習慣づけるか、きちんと理解するコツをつかめるかが今後の大きな差へとつながっていくのです。
親がやるべき事。それはまず、どんな教育法があるかを知り、子供に合ったものを選び、勉強を続けられる環境を作ってあげる。これが大事なのではないでしょうか。
勉強できる子とできない子の違い
では勉強ができる子とできない子って、どういう違いがあるのでしょうか?
読書させることと学力は関係ある?
お子さんは本に興味がありますか?読書をすると、語彙力や読解力、集中力が身につくと言われています。
国語が得意になることはもちろん、ほかの教科もその説明の多くが「文章」で表現されているので、語彙力、読解力が高ければ高いほど学力は向上するのです。
読書をしたからと言って、すぐに学校のテストに反映されるわけではありませんが、学ぶことの楽しさや好奇心が育つ上、文章を読むのが早くなるスキルを身に着ける事ができたら、今後の学力に有利に働くことは間違いありません。
もしお子さんが読書を苦手とするならば、まずは親御さんが読書を楽しむ姿を見せることから始めると良いかもしれませんね。
ゲームやTVの前に「10分本を読んでから」と習慣づけるのも良いですよ。常にお子さんの目につく場所に本を置き、手に取りやすい環境づくりが大切です。
決して「これを読みなさい」と親の好みを押し付けずに、子供の興味のあるものを尊重して、読書が好きになれるよう見守ってあげましょう。
勉強のコツ+勉強できる習慣をつけることが一番大事
子供が勉強を嫌いになる瞬間。それは問題が難しいと感じ、答えがわからなくなった時です。
行き詰まった時にどのように答えを導き出したら良いのか、そのコツを身に着け、そしてまた次の問題をクリアするための努力ができるかどうかが重要なのです。
もともとの地頭のよさ(記憶力、理解力、応用力)がある
これを言ってしまうと元も子もないのですが、頭がよい子は持って生まれた頭の良さがあります。
同じように授業を受けていても、理解力や記憶力が格段に違うので「黙っていても点が取れる」子なのです。
残念ながらそういう天才タイプにはなれないので、できるだけ勉強の習慣をつけさせて「努力で勝てる」子になってもらえるようになってほしいものです。
勉強のコツ+勉強の習慣をつけるには?
ではその勉強のコツや、毎日の学習習慣をつけるにはどのような方法があるのでしょうか。
まず勉強に必要なのは
①理解力
②記憶力
この2つが基本と言えるでしょう。物事の意味や内容をのみこむ力。覚えたことを忘れずにとどめておける力が大切です。
こういった力を小学校ではきちんと教育できているのでしょうか。先生は教員免許を持った公務員ですが、教育レベルにかなりのバラつきがあるのではないかと私は思います。
教えるのが上手な先生、そうではない先生が必ずいるはずです。
お子さんの担任の先生の授業がわかりにくいという可能性が無くはない、という話です。
こればかりは授業参観だけではわかりません。できることなら教えるのが上手な人に勉強を教えてもらいたいですよね。
教育の質を上げたいのであれば、その道のプロに頼る他はありません。
学校の授業は基本として、学習習慣を身に着けるためには塾や家庭教師、自宅学習などを取り入れてみてはいかがでしょう
塾に通わせるメリット・デメリット
現在、塾に通う小学生は全体の約4割と言われています。
子供の学力を上げたいと思ったらまず最初の選択肢として、塾を考える親御さんは多いのではないでしょうか。
~塾のメリット~
・授業に遅れない基礎学力をつけられる
→学校の授業でわからなかった所は塾で質問することができます。
学校では生徒個人のペースには合わせてくれないので、授業についていけない子供はどんどん取り残されてしまいます。
塾での予習・復習で苦手部分を克服できれば、学校の授業ペースにもついていけるのです。
・教師レベルの高さ
→塾には勉強をわかりやすく教えるプロが揃っています。熱心に指導してくれる先生と共に学んでいくことで子供のモチベーションも上がります。
・受験対策ができる
→小学校~高校まで受験をお考えの方も多いと思います。
学習塾は、目標の学校の傾向と対策をつかみ合格するための確実な準備をすることができるのです。
~塾のデメリット~
・費用が高い
→塾に通うための月謝、だいたいいくらかかると思いますか?大手学習塾の平均額を調べたところ、小学生では約23000円、高校生になると30000円以上かかります。
この他にも入会金約20000円の支払いが必要になってきます。
ご家庭の経済状況は様々だとは思いますが、ご兄弟がいる場合などは家計が圧迫されることは必至といえそうですね。
・送迎が大変
→徒歩や自転車、公共交通機関を使って通うお子さんもいらっしゃるとは思いますが、小学生だとやはり暗くなってからの防犯を考えると送迎も必要になってきます。
毎日夕方~夜にかけての送迎は親御さんにとって、決して軽い負担ではないハズです。
・勉強中心の生活
→学校が終わるとすぐに塾…子供にとって勉強ばかりの生活になってしまいます。
お友達と放課後に遊ぶ時間。ご自身で楽しかった思い出はありませんか?そんな大切な時間がないのは少しかわいそうな気もしてしまいますね。
家庭教師のメリット・デメリット
家庭教師という選択肢もあります。塾よりも少しハードルが上がる気がしますが、実際どうなのでしょうか?
~家庭教師のメリット~
・マンツーマンの指導
→個別の指導を受けられるというのが家庭教師の最大のメリットと言えるでしょう。
個人のスピードに対応して、長所短所を把握し、子供に合わせた指導を受けることができます。
・慣れた空間での勉強
→学校や塾では緊張してしまったり、ほかのお友達がいることで集中できなくなってしまうお子さんもいます。
自分の家で学習することでリラックスして取り組むことができます。
・通塾する必要がない
→先生が家に来てくれるので送迎の負担や通塾の心配がありません。
また、近くに学ぶところがないお子さんもしっかり勉強することができます。
~家庭教師のデメリット~
・先生との相性
→人と人との関わりなので、どうしても相性の合う・合わないがあります。
指導する先生の腕の良し悪しもレベルが一定ではないので、人によって左右される可能性がありそうです。
・学習環境が変わらない
→自宅学習だと、日々の宿題や勉強と環境が変わりません。
気持ちを入れ替えたり勉強モードになかなか切り替えれなくなってしまうことも考えられます。
・先生がいないとやらない
→自宅に来てもらって学習する習慣がつくと、今度は先生がいるときしか勉強しないというクセがついてしまうケースもあるようです。
一人で自主的に学習する意欲が無くなってしまっては、本末転倒ですよね。
自宅学習教材のメリット・デメリット
塾や家庭教師は利用せず、自宅学習を取り入れてみるのも1つの方法です。
先生に直接教えてもらうのではなく、教材を使っての学習。良い点、悪い点を見てみましょう。
~自宅学習教材のメリット~
・必要な教材がセットで届く
→市販ドリルや問題集は種類があり過ぎてどれを選べば良いか迷ってしまいます。
自宅学習教材は申し込むだけでそれがほぼお任せできるのが良い所。
・習慣付けしやすい
→ひと月あたりの学習量が決められていて目標が立てやすく、ゲームやプレゼントでうまく「やる気」を支援するよう工夫されています。
・費用・送迎の負担が少ない
→塾や家庭教師に比べると圧倒的に費用は安いです。
また、塾への送迎もないので親子で時間のゆとりを持つことができます。
~自宅学習教材のデメリット~
・親子の強い意思が必要
→通ったり先生が訪問したりしないので、勉強をやる、やらないは親子の意思で決まってしまいます。
「今日は疲れたから明日にしようか」などと怠けてしまうと、うまく続かない場合があるようです。
・学力の把握
→家庭学習だけだと、学習塾と違ってお子さんの客観的な成績を把握しづらいという点があります。
だだ、大手の所では全国規模、都道府県単位での順位がわかるテストが教材に組み込まれているものもありますので、そういった会社を選ぶとよいかもしれません。
小学生の勉強の壁を越えさせよう
「9歳の壁」という言葉、ご存じでしょうか。勉強がわからなくなり、つまずいてしまう子供が9歳で増えるのだそうです。
学校の勉強では、9歳の時期に学習内容ががらりと変わり、思考力を求められる問題が増えてくるため、勉強に苦手意識を持つ子が増えるのです。
勉強につまずかないようにするために、親はつい先走って答えを教えてしまうことがありますよね。
でも答えを教えるのではなく、問題を解く方法を教えてあげることが大切なのです。
自分の力で答えを導き出せれば達成感や喜びを味わうことができ、勉強を楽しいと思うことができますよね。
勉強の楽しさを経験できれば、モチベーションも上がり、9歳の壁も乗り越えることができますよ!