風邪をひきにくくするには|免疫力の低下を防ぐ方法は何?

まーーた風邪を引いてしまった。仕事をしていたら、簡単に休むこともできないし、でも毎日辛いし薬をもらいに行く暇も無いし。

わたしも年に1、2回は必ず風邪をひきます。もしかしたら回数が少ないかもしれませんが、自分で体が強いと思ったことはありません。

タイミングが悪い風邪をひきやすく、仕事のプレッシャーが高まるときに限って具合悪くなってしまって、パフォーマンスが悪くなりがち。

こんな体質をなんとかしたいとは、いつも思っています。老若男女問わず、引きやすい人と全然引かない人に差がありますよね。

どうやったら風邪を引きにくくなるのか、根性論や精神論じゃなくて、ちゃんと調べてみました。

風邪を引いてしまう仕組みって?

そもそも、風邪ってどういう仕組みで症状が出るのかについて。

ウイルスが体内に侵入すると、体が炎症を起こします。そのことが脳に伝わり、交感神経にウイルスを退治するように指示を与えるのですね。

ウイルス退治をするために、体内の熱をあげるなどして、対処します。発熱や咳やくしゃみといった症状が出るのは、まさにウイルスと戦っている証拠なのです。

下手に体温を下げようとしても、なかなか風邪が治らないのはこのためで、一定時間発熱があった方が、結果として風邪の治りは良いそうです。とは言っても高熱で苦しむ時間はできるだけ短い方が良いのですが。

一度ウイルスが入り、体が炎症を起こしてしまうと厄介です。本当だったら、病院でウイルスを殺菌する薬なんかがあれば良いのですが。あくまで症状を一時的に抑えるだけで、「戦い」が終わるのを待つしかないもどかしさ。

かかってしまったらめんどい

一度ウイルスに攻撃されたら、なかなか厄介なんだな-ということはお分かりいただけたかと思います。

引いてから何とかするよりも、いかに引かないかということを考える方が建設的のようです。

ただ無菌状態で生活するわけにもいかないですし、ウイルスの侵入はゼロにはできません。いざ侵入しても大丈夫なように「免疫力」をつけることが、予防には一番なことなのです。

免疫力って言うけど・・

風邪には免疫を付けた方が良い、とは良く聞く言葉です。昔の人なんかは、少々空気が汚れているような環境にいた方が良い、うがいとか手洗いは敢えてしない方が良いという人もいます。(うちのおばあちゃんがそうでした)

それは置いといて、実際どうすれば免疫力って高めることができものなんですかね-。気になったので調べてみました。

免疫力は、人間に元から備わっている力。外部の細菌やウイルスの侵入に対し、自らを守る力になります。免疫機能は20代をピークにして、30代はそれをキープ。あとは下降線を辿っていくようです。

「まだ20代なのに、どうして風邪を引きやすいの?」と思ったあなた、するどい。

たしかにそうですよね。若くても風邪を引きやすい人って普通にいます。となると、免疫機能は元から持っているものだけで決まらないっていうことです。

元々持っている免疫力が「一時的に低下」しやすい人が、ウイルスの餌食になってしまうのですね。

寝不足とストレスだってよ

免疫力が落ちやすい「生活習慣」を送っていると、風邪を引きやすいとのこと。では、どういった過ごし方がNGなのでしょうか。

まず一番の原因になるのが「睡眠不足」のようです。これには理由があって、睡眠中は体が緊張状態から解放されてリラックスします。その環境の元では、免疫細胞が活発になりやすく、免疫力を維持することができるのです。

寝不足が続いていると、免疫細胞(ヘルパーT細胞・NK細胞)が不活性になり、免疫が落ちてしまいます。

風邪を引いたらたくさん眠れるようになるのは、体が免疫細胞を活性化させようとするためなんですね-。良く出来ていますよね、私たちの体って。

あと意外なのが「ストレス」。まー生きていればイライラすることは誰しもありますが、それを強く感じる生活を送っていると、体内に「活性酸素」と呼ばれる悪玉の酸素が生まれてしまうんですね。

活性酸素が体内にあると、体内の細胞を攻撃してきます。それは免疫細胞も例外ではなく、攻撃されると免疫力が弱ってしまうんですね。

強くイラッとすることがあったり、普段よりストレス状態が強いときって、風邪にかかりやすくなったりしませんか?これって免疫が破壊されているからなんですね。

実際、今までの生活を振り返ってみると、イライラが強かった時に調子が悪くなること、結構ありました。

活性酸素は、普段呼吸しているだけでも生まれるものなのですが、ストレスを受けたり激しい運動をした時など、体に負荷がかかっているときに大量発生するようです。

活性酸素を無くすには、「抗酸化物質」と呼ばれる成分が有効なのだとか。もともと活性酸素が体内の細胞を攻撃することを「酸化」と呼ぶので、それに対抗する意味だそうです。

抗酸化物質には、おなじみ「ビタミンC」もあるのですが・・

ビタミンCを摂取すれば大丈夫?

風邪対策にはビタミンCを取った方がよい。一度や二度は言われたことがあると思います。その理由が活性酸素だと知って言っているのか、定かではありませんが。

風邪予防にはビタミンCをとれば良い、というのは的を得ているのですが、じゃあみかんとか毎日食べていれば風邪予防になるのか、と言われると微妙です。

なぜならビタミンCは水に溶けやすい性質を持っているので、尿として一緒に流れ出てしまうのですね。せっかく補給しても常に消費しやすいものですので、頑張って摂取している割には効果がない・・ということも多いようです。